今日取り上げるのは、兵庫県の淡路島と神戸市を結ぶ明石海峡大橋で20歳の男性が飛び降り自殺をした件についてです。
男性はJR舞子駅付近でタクシーに乗り、淡路島方面に向かうよう運転手に指示したとのこと。
しかし、明石海峡大橋を通過中に「止めてくれ」と申し入れ降車し、橋から飛び降りたそうです。
この男性に、何があったのか。
事故の概要をまとめると共に、ツラい時に一緒にいたい相手についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
明石海峡大橋 20歳男性 飛び降り自殺の概要は?
共同通信の報道内容を元に、事件の概要についてまとめます。
2021年2月21日午後1時25分ごろ、兵庫県の淡路島と神戸市を結ぶ明石海峡大橋から、タクシーの乗客が海に飛び降りたと運転手から110番があった。
男性は同日午後1時ごろ、JR舞子駅(同区)付近でタクシーに乗り、淡路島方面に向かうよう運転手に指示。
明石海峡大橋を通過中に「止めてくれ」と申し入れ降車し、橋から飛び降りたという。
県警垂水署は同日、同市垂水区の沖約2キロの海上で同市の会社員男性(20)を救助したが、搬送先の病院で死亡が確認された。
自殺とみて詳しい状況を調べている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/54ac74318ff243e7257ff0ff9c7b03dad83d0029
男性は、最初から自殺するつもりでタクシーに乗ったのか。
それとも、何か”発作的”な衝動に駆られて死を選んでしまったのか。
こんな形で他人の最期を見届けることになってしまったタクシーの運転手さんは、さぞやショックを受けていることでしょう。
自分を責めてしまわないか心配です。
ネットではこんな声が上がっていました。
(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
1人でも多く幸せな人生をおくるひとが増えてほしい。。
「男はつらいよ」の映画の中で自殺するサラリーマンに寅さんが「死にそこなったな、まぁまた、いつかやればいいさ」などと、笑って一晩一緒にいたシーンがあります。
そんな人は実際には居ないですよね。
でもこういう事件を読むと寅さんみたいな人が居たらいいのにと思います。
最初からそのつもりでタクシーに乗ったのだろうか。
立ち合わされた、運転手さんが気の毒です。
現場について
男性は兵庫県の淡路島と神戸市を結ぶ明石海峡大橋から飛び降りました。
ツラい時は誰と一緒にいたらラクになる?
個人的に印象的だったのは、以下のコメントでした。
本当に真面目な青年なのだろうな。自殺願望の絶望した人にどのように声かければよいのかな?難しい。
自分は絶望した時は鬱状態になり、職場と実家から離れた祖父の家でボーと生活した。もちろん精神科も受診した。幸いだったのは祖父がメンタルやられた事に対して無頓着で普通に接してくれた。一年間ほど通院加療したら元に戻り元気になり仕事をまたバリバリできるようになりました。祖父との2人での生活で助けられました。
「また一緒に飲みに行きたいなあ」とか「またこの前のメンバーでディズニー行きたいなあ」とか。
楽しい時を一緒に過ごしたいと思う人はたくさんいても、「ツラい時」に会いたいと思える人って実は少ない。
逆に、誰かがツラい時に一緒にいるってものすごく難しいことなんですよね。
なんて言葉をかけてあげたら良いのかわからないし、場合によってはもっと傷つけてしまうことだってあり得るでしょう。
でも、だからこそ「ツラい時に一緒にいたい相手」「ツラい時でも一緒にいてあげたい相手」を見つけておくことは大事だと思います。
人気ブロガー・まりもさんのブログにもこんな投稿がありました。
恋人でも、友人でも同じなんですよね。楽しくお酒を飲むことなんて誰とでもできると思う。
ビールを1つ頼んで、居酒屋で飲み会をする。くだらない話で盛り上がって、なんだか楽しい。
「ずっと友達でいような」とか、恋人だったら、「ずっと一緒にいようね」なんて言葉を言う。
でもさ、大事なのは「楽しい時」じゃなくて、「つらい時」なんですよね。
つらい時に一緒にいたい、と思える相手なのかな?と考えてみてほしい。
引用 https://tetraetra.com/archives/27900
では、実際に心が弱ってしまった時、人はどんな人と一緒にいると心が安らぐのか。
「この人と一緒にいたら(精神的に)ラクだな」と思える相手は誰なのか。
ネットの掲示板を参考にしてみます。
- 家族(親、配偶者など)
- 恋人
- 初恋の人
- あこがれの人
- 先生
- 友達
- 亡くなった人(お墓に行く)
- 誰にも会いたくない
似たような質問をしている掲示板がいくつかありましたが、ツラい時ほど「一人でいたい」という方が多かったのが印象的でした。
筆者も、本当につらい時は「一人になりたいな」と思います。
そういうときって、ペットにすら「気を遣われているんじゃないか」と気になったりしますからね・・・。
自分のことを全く知らない、たまたま会っただけの相手の何気ない言動に癒されたりもしますよね。
亡くなった男性にも、寅さんのような人が現れていたら、ギリギリのところで思い留まることができたのかもしれません。
まとめ
明石海峡大橋で起きた、20歳男性の自殺についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2021年2月21日午後1時25分ごろ、兵庫県の淡路島と神戸市を結ぶ明石海峡大橋から、タクシーの乗客が海に飛び降りたと運転手から110番があった
- 男性は救助されたものの亡くなり、警察は自殺とみて詳しい状況を調べている
- ツラい時に一緒にいたいと思える相手が一人いれば、人は救われるかもしれない
亡くなった男性が心にどんな苦悩を抱えていたかはわかりません。
しかし、ツラい時に「一緒にいたい」と思える相手、「もうちょっと生きてみるのも悪くないかも」と思わせてくれる人がいなかったのは確かでしょう。
あなたには、心が弱った時に一緒にいてくれる人はいますか?
もしいないなら、そんな相手を一人でも良いから見つけておきましょう。
どんなにお金を稼ごうが、地位を確立しようが、ツラい時に誰にも頼れない人生だといつか行き詰ります。
人はみんな、長い人生を通じてそんな相手を見つける旅をしているのかもしれませんね。
改めまして、亡くなった男性のご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!