今日取り上げるのは、「大阪外語専門学校」で19歳の女子学生が49歳の女性職員の背中を刃物で刺した事件についてです。
女性職員は果物ナイフで背中を4か所刺されて倒れていたとのこと。
殺人未遂の現行犯で逮捕された女子学生は、「好意を抱いていた」という趣旨の話をし、容疑を認めているとのことです。
事件の概要をまとめると共に、好意が殺意に変わる心理状態についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
大阪外語専門学校 19歳女子学生 女性職員殺人未遂事件の概要は?
日本テレビの報道内容を元に、事件の概要についてまとめます。
2021年2月16日午後2時50分ごろ、大阪市中央区大手通にある「大阪外語専門学校」で、「女性が刃物で背中を刺された」と119番通報があった。
警察などが駆け付けると、校内の4階で、49歳の女性職員が果物ナイフで背中を4か所刺されて倒れていて、病院に搬送された。
搬送される際、女性職員は意識があったが、詳しい容体は分かっていない。
刺したのは19歳の女子学生で、学校関係者が取り押さえ、警察が殺人未遂の現行犯で逮捕した。
女子学生は「好意を抱いていた」という趣旨の話をし、容疑を認めているということで、警察が詳しいいきさつなどを調べている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/aad868232bc447348c8da176e82a535c9e86c7fe
参考動画はコチラ↓↓
個人的には、4か所も刺しているのに「好意を持っていた」と供述していることに違和感を覚えました。
好意を持っている相手を4か所も刺しますか?
「愛と憎しみは表裏一体」とよく言われますが、このような事件があると「本当にそうなのかもしれないな」と思い知らされます。
一瞬で表と裏がひっくり返って、今回のような凶行に及んでしまうこともあるのだとしたら、人を愛するって怖いことですね・・・。
ネットではこんな声が上がっていました。
(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
他人との距離感をつかむのが苦手な人が増えているのかな。
適度な距離を保ってよい友人関係でいればいいのに、独占欲とかがまさって度を越してしまう人が増えているように感じる。
現場について
事件は大阪市中央区大手通にある「大阪外語専門学校」で起きました。
問われる罪は?
女子学生は殺人未遂の疑いで逮捕されました。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(未遂罪)
第二百三条 第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。(引用元:刑法 第203条)
愛は急激に冷めることがある?愛が憎しみに変わる瞬間とは
19歳の少女が49歳の女性に好意を抱く。
このこと自体がイマイチ理解できないという方も多いかもしれません。
しかし、つい最近も21歳の女性が70代の女性にストーカー行為を働いて逮捕されるという事件が起きていました。
奈良県で21歳の女が70歳代の女性にわいせつなストーカー行為!「甘えたい気持ちから・・・」という言葉に秘められた心の闇とは?「育てられ方」と性的逸脱行動は本当に相関関係があるのか。
愛のカタチは様々なので、まずはその多様性を受け入れましょう。
その上で改めて考えてみたいのは、「愛が憎しみに変わる瞬間」についてです。
たとえば以下のようなシチュエーションが考えられるでしょう。
- 別れ話を切り出したとき
- 浮気されたとき
- アプローチしておきながら振る男性
- 暴力を振るわれたとき
- 好きな人の嫌な面を知ったとき
- 好きな人に彼女ができたとき
引用 https://woman.mynavi.jp/article/170123-89/
みなさんも、お心当たりがある項目が一つくらいはあったのではないでしょうか。
特に多いであろうと思われるのは、①の「別れ際」です。
好きな人から「別れ」をきり出されるのは誰にとってもツラく悲しいことであるはず。
もしかしたら今回の二人にも、何かしらそういった別れ話に関するもつれがあったのかもしれません。
相手のことを好きであればあるほど、そして相手のことを考えた時間が長ければ長くなるほど、相手への愛着、執着も強くなります。
そしてその反面、自分の気持ちを受け入れてくれないことへの憎しみも強く感じてしまう。
愛おしいのに憎たらしい。
大好きなのに大嫌い。
このような心理状態を、専門用語では「両価性(アンビヴァレンス)」と言います。
女子学生の心にもそのような心理があり、それが今日、何かしらのキッカケによって「愛情⇒憎しみ」にとって替わられたのかもしれませんね。
また、新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)でスクールカウンセラーの碓井真史氏は以下のように指摘しています。
一般に現場で逮捕されるような逃亡を考えていない犯罪は、利得のための犯罪ではなく、背景に大きな心理的問題があることが多い。前途洋々のはずの若者ならなおさらだ。
悲劇的な事件を起こす前に、誰かと話をし、共感してもらえていれば、事件が防げることもある。
良いコミュニケーションが、学生の退学を防ぎ、不幸な事件事故の防止にもつながるだろう。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/aad868232bc447348c8da176e82a535c9e86c7fe/comments
この「背景にある大きな心理的問題」が今回の事件の鍵を握っているのでしょう。
とにもかくにも現段階では全て推測に過ぎません。
何か新しい情報が入り次第、追記していきます。
まとめ
大阪外語専門学校で、19歳の女子学生が49歳の女性職員を果物ナイフで刺した事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2021年2月16日午後、大阪外語専門学校で、49歳の女性職員が果物ナイフで背中を4か所刺されて倒れていて、病院に搬送された
- 刺したのは19歳の女子学生で、警察が殺人未遂の現行犯で逮捕した
- 女子学生は「好意を抱いていた」という趣旨の話をしているが、背景に大きな心理的問題がある可能性もある
恋愛関係は、2匹の「ヤマアラシ」に例えられることも多いですね。
ヤマアラシの体は鋭いトゲで覆われているので、体を寄せ合おうとすると、お互いの体を傷つけてしまう。
しかし、逆に、離れれば寒さに震えることになってしまいます。
傷つけ合うことなく、お互いの孤独を満たし合える理想的な距離感を探ること。
それが恋愛における課題だと言っても過言ではないでしょう。
自分の孤独を満たすことばかりを優先させてしまうと、今回のように距離感の取り方を誤ってしまいます。
改めまして、女性職員の方の一日も早い回復をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!