今日取り上げるのは、大阪市浪速区の民泊施設で、警察官から事情聴取を受けた30代男性がベランダから逃走しようとしたところ、転落し死亡した事件についてです。
部屋には大麻や注射器があったとのこと。
警察は、一緒にいた29歳の女を大麻所持で現行犯逮捕し、事情を聴いています。
事件の概要をまとめると共に、大麻関連の検挙数の推移や、大麻使用のリスクについても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
大阪市浪速区 大麻所持 30代男性転落死事件の概要は?
MBSニュースの報道内容を元に、事件の概要をまとめます。
2021年2月13日午後1時頃、大阪市浪速区恵美須西の民泊施設の管理人から「チェックアウトする予定の男女が寝転んでいて、部屋も荒らされている」と通報があった。
7階の部屋に駆け付けた警察官が大麻や注射器を見つけたことから、30代とみられる男性と29歳の女に事情聴取をしようとしたところ、男性がベランダ伝いに逃げ出した。
男性は隣のマンションに飛び移ろうとしたが、転落。搬送先の病院で死亡が確認された。
女はその場で大麻の所持を認めたということで、現行犯逮捕された。
警察は男性の身元の特定を急ぐとともに、女から事情を聴いている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/5f6a482f89e4fa36ffcb8470e05b15e5b9890197
参考動画はコチラ↓↓
証拠はつかまれていたわけですから、おとなしく事情聴取に応じていれば少なくとも命は助かったでしょう。
そこで逃げてしまう。しかも、無謀な逃げ方をしてしまうところに、薬物の怖さを感じます。
ネットではこんな声が上がっていました。
(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
吸ったり持ってたら捕まる、落ちたら死ぬ…
想像力や思考力がないので大麻とうに手も出すし、挙句逃げようとして落下死。
まぁ捕まえる手間が省けたとは言え、警察も気持ちの良いものではないでしょうね。
当人が逃げようとタイミングを見計らって画策し失敗したってことですよね。
大麻を使用してたみたいだから空も飛べるって錯覚したのかな。
現場について
事件は大阪市浪速区恵美須西の民泊施設で起きました。
問われる罪は?
女は大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されました。
第二十四条の二 大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、五年以下の懲役に処する。
(引用元:大麻取締法 第24条)
大麻は本当にアルコールよりも安全なのか?合法化した場合のリスクとは。
ここ数年、芸能界でも薬物関連の逮捕者が続出しています。
俳優の伊勢谷友介容疑者が大麻取締法違反で逮捕!自宅から押収された大麻は10万円以上。もしかして売人だった可能性も?芸能人 クスリ ハマる理由が気になる!
特に大麻については、高校生が栽培・使用しているケースも多いですよね。
奈良県で男子高校生が大麻を所持!「栽培して儲ける」の真意とは?Twitterで売ったのは誰?
「大麻はタバコや酒より安全だから合法化すべき」なんて声もありますが、本当にそうなのでしょうか。
今回の事件のように、冷静な判断力をなくしているだけでも十分に危険な感じがするのですが・・・。
まずは、ここ数年の薬物関連の検挙数を見てみましょう。
![]()
引用 https://dapc.or.jp/kiso/31_stats.html
データからもわかるように、大麻については増加が続いていて、特に若年層を中心に流行っているようです。
個人的に印象的だったのは、ヤフコメにあったこんなコメント。
とか声高に言ってる奴って、もうゴリゴリに依存してんじゃんね。
依存してないなら別に吸わなきゃいいじゃんって話で。
幻覚成分あるから医療でも使われてるのに「医療で使ってるなら普段も使っていいだろ」という謎理論を展開するあたり、完全に依存している。
高校生に広く蔓延しており、手をつけられない現状。
「大麻は依存度が少ない」というのは本当なのでしょうか?
![]()
引用 https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20200910-00197451/
このように、アルコールやたばこよりも依存性が少ないという結果を得ている研究もあるようです。
ただ、以下のような怖いリスクが指摘されているのも事実。
世界保健機関(WHO)は、大麻の害として、
- 脳機能の障害(認知機能、記憶、知能)
- 呼吸器の障害(慢性気管支炎など)
- 生殖機能の障害
- 精神障害のリスク増大
などを挙げている。
加えて、大麻使用下での交通事故などの危険性も度々警告されている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20200910-00197451/
確かに、大麻は他の薬物に比べると依存性や害が小さいのかもしれません。
しかし、だからといって「合法化するべき」というのはちょっとなあ・・・と思います。
それなら、それよりも害が小さい「MDMA」や「LSD」も合法化していいのか。
むしろ、アルコールやたばこを非合法化したほうがいいんじゃないの?と思うんですが。
いずれにしても、今回、大麻を使用していたであろう男が無謀な方法で逃げようとして転落死したのは事実です。
ここから何を感じ取るか・・・。今、なにかしらの薬物を使用している方は、この男に自分の身を重ねて色々と考えてみて欲しいなと思いました。
まとめ
大阪市浪速区で、大麻を所持していた男が警察の事情聴取から逃げようとしてホテルの7階から転落死した事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2021年2月13日午後、大阪市浪速区恵美須西の民泊施設で、警察官から事情聴取を受けた男性がベランダから逃走しようとして7階から転落死した
- 部屋から大麻や注射器が見つかった
- 大麻はアルコール、たばこ、覚醒剤に比べて依存性は低いが、リスクが全くないわけではない
私もアルコールで記憶をなくしたことが何度もあるので、薬物の怖さは身をもって知っているつもりです。
ただ、飲むことによって得られる解放感、高揚感は何にも代えがたいものがあるので、お酒が非合法化されたら悲しい・・・。
同じ様に、大麻を使用している方にも言い分はあるのでしょう。
ヒステリックに「大麻なんて絶対ダメ!」と拒否するのもどうかなとは思います。
合法化については、デメリットばかりではなくメリットにも目を向けつつ、慎重に議論を進めるべきではないでしょうか。
とはいえ、合法化をすると大麻使用者は間違いなく増えるでしょうし、交通事故も増えるでしょうね。
人手不足の警察や医療現場の仕事をますます増やしてしまっていいのか?と考えると、やっぱり合法化には否定的になってしまいます。
改めまして、どんな事情にせよ、亡くなった男性のご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!