今日取り上げるのは、鹿児島市で、男子大学生が車にはねられ死亡した事故についてです。
死亡したのは、鹿児島市大竜町の大学生・宮崎大喜さん(20)。
この事故で、志布志市志布志町の八木優斗容疑者(25)が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されています。
八木容疑者は宮崎さんをひき逃げしたあと、追突事故も起こしていたとのこと・・・。
事件の概要をまとめると共に、飲酒運転の危険性や開発が進められる飲酒運転防止機能つきのコンセプトカーについても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
目次
鹿児島市・大竜町 国道10号 飲酒・ひき逃げ事故の概要は?
MBC南日本放送、南日本新聞の報道内容を元に、事件の概要をまとめます。
2021年2月9日午前5時50分頃、鹿児島市大竜町の国道10号で自転車で道路を横断していた鹿児島市大竜町の大学生・宮崎大喜さん(20)が車にはねられた。
宮崎さんは病院に運ばれたが、全身を強く打ち、およそ1時間後に死亡した。
この事故のおよそ3分後、300メートルほど離れた同じ国道10号の柳町交差点付近で、赤信号で止まっていた乗用車に軽乗用車が追突する事故があり、警察は、軽乗用車を運転していた志布志市志布志町の八木優斗容疑者(25)を酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕した。
取り調べに対し八木容疑者は「飲酒運転して追突事故を起こしたことは間違いない」と容疑を認めている。
警察は、八木容疑者が宮崎さんをひき逃げしたあと、追突事故を起こしたとみて捜査している。
死亡した宮崎さんは、福岡県出身で、鹿児島大学共同獣医学部の1年生だった。
馬術部に所属し、毎日、朝早くから大学で馬の世話をしていて、9日もいつもどおり自宅を出たとみられている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/df36be042b36ce553a2cb80bd390481144e97e29
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/3c24b11c567a94e5d009a7c18d0a467f6088eba2
続いて、容疑者についての情報です↓↓
名前 八木優斗
年齢 25歳
住所 志布志市志布志町
職業 -
Facebook 同姓同名のアカウントが複数見つかりましたが、本人のものと断定できるものは見つかりませんでした。
宮崎さんは動物が好きで獣医を志し、1年浪人して念願の獣医学部に入学したそうです。
所属していた馬術部に掲載されていたという自己紹介文からは、自分の人生に強い使命感を持って生きていた様子がうかがえます。
このような志高い若者の命がまた一つ奪われたことは、とても残念なことです。
ネットではこんな声が上がっていました。
(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
飲酒運転はダメだと分かりきっていることをしてしまう人がいる。
アルコール検知器を車に搭載して、免許証を鍵代わり・アルコール検知をしないとエンジンがかからない、とか、そんなことでもしないと自分をコントロールできないか。。。。
そういう社会が早く来て欲しいと願うばかりの事故でした。
酒飲んで車を運転して人をはねて死なせたのに、こいつは何年かしたら社会復帰できてしまう。亡くなられた人は戻って来ないのに、、、
本当に許せない。
元義父も酒気帯び運転が常習化した人で捕まったと聞いたが、酒飲んで車を運転して大丈夫だと考える思考回路がありえない。
現場について
事故は鹿児島市大竜町の国道10号で起きました。
問われる罪は?
八木容疑者は酒気帯び運転の疑いで逮捕されました。
(酒気帯び運転等の禁止)
第六十五条 何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。第百十七条の二 次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
一 第六十五条(酒気帯び運転等の禁止)第一項の規定に違反して車両等を運転した者で、その運転をした場合において酒に酔つた状態(アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態をいう。以下同じ。)にあつたもの(引用元:道路交通法 第65条)
飲酒運転はこれだけ危険!事故を防止できるクルマってないの?
警察庁の発表した統計によると、2019年の飲酒運転による交通事故件数は3047件。
ここ数年の事故件数の推移を見ると、一応減ってはいるもののほぼ横ばいになっています。
また、飲酒運転の死亡事故率は、飲酒なしの場合の7.9倍!
このデータを見るだけでも、疑いようもない殺人行為であることが分かります。
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引用 https://kurukura.jp/safety/20200831-20.html#:~:text=警察庁の発表した,でほぼ横ばいである。
では、なぜ飲酒運転はこんなに危険なのでしょうか。
飲酒すると、人の運転はどうなってしまうのか?
飲酒時には、安全運転に必要な情報処理能力、注意力、判断力などが低下している状態になります。
具体的には、
- 気が大きくなり速度超過などの危険な運転をする
- 車間距離の判断を誤る
- 危険の察知が遅れたり、危険を察知してからブレーキペダルを踏むまでの時間が長くなる
・・・このように、飲酒運転は交通事故に結びつく危険性を高めます。
引用 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/info.html
ヤフコメでは、「飲酒運転はクセのようなもので、本人の意思ではそう簡単には止められない。クルマに、酔っていたら運転できなくなるようなセンサーを搭載しないとこういった事故は防げないのではないか」といった声も多く上がっていましが、そんな気の利いた車は実際にあるのか。
これについては、例えば日産がこんなコンセプトカーを開発しています。
飲酒運転防止コンセプトカー
- センサーによりアルコールを検出・・・シフトレバーに組み込んだアルコール臭気センサーにより、シフトレバーに触れた手の平の汗に含まれるアルコールを検出します。アルコールが検知された場合、音声とカーナビ画面への表示によってドライバーへ警報し、同時にシフトロックします。
- 顔画像からドライバー状態を検出・・・メーター内に装備したカメラによって、ドライバーの顔をモニターし、覚醒度を推定します。居眠り等、飲酒運転の可能性がある場合、音声とカーナビ画面への表示によって、ドライバーへ警報を行います。同時にシートベルトを巻き上げる等によって、より強い警報を行います。
- 車両挙動からドライバー状態を検出・・・車両の運転挙動を検出し、居眠り、脇見等ドライバーの運転状態を評価し、飲酒運転の可能性がある場合、音声とカーナビ画面への表示によってドライバーへ警報します。同時にシートベルトを巻き上げる等によってより強い警報を行います。
引用 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/info.html
なるほど!こんな画期的な車がすでに開発されていたのですね。
これなら居眠り運転による事故も防げそうです。
こういった機能を搭載した車が標準になるように、広く浸透してくれることを期待したいですね。
まとめ
鹿児島市大竜町の国道10号で起きた飲酒・ひき逃げ事故についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2021年2月9日早朝、鹿児島市大竜町の国道10号で自転車で道路を横断していた鹿児島市大竜町の大学生・宮崎大喜さん(20)が酒気帯び運転の車にはねられ死亡した
- 八木優斗容疑者(25)が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された
- アルコールを検出する機能を搭載した飲酒運転防止コンセプトカーなど、自動車メーカーも飲酒運転撲滅に向けて技術開発を進めている
最後に、飲酒運転による死亡事故の主な特徴を今一度、確認しておきましょう。
- 発生時間は、22時から6時までで約6割を占める。
- 運転者の飲酒状況は、酒酔い又は酒気帯び(呼気0.25mg/l以上)が約7割を占める
- 年齢層別の免許保有者当たりの死亡事故件数は、30歳未満の年代で多い
- アルコールの影響が大きい状況では、影響が小さい状況に比べて、車両単独による死亡事故が多く発生している
- 単独事故が多く、運転者や同乗者が死亡する事例が多いが、約3割は第三者を死亡させている
飲酒運転した理由として、「出勤のため二日酔いで運転してしまった」という人が多いのも要注目のポイントです。
翌日に車を運転する予定があるなら、それを考慮した飲酒時間、飲酒量を心がけるべき。
夜遅くまで飲酒した場合は、”万が一”を考慮して公共交通機関を使って出社するくらいの気持ちと時間の余裕を持ちたいものです。
改めまして、亡くなった宮崎さんのご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!