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横浜市港北区のマンションで警察官が発砲!刃物を持った男に命中し、けがをして搬送。警察官の発砲 許される状況とNGな状況の違いは?

横浜 マンション 警察官発砲

今日取り上げるのは、2021年1月26日朝、横浜市港北区のマンションで起きた発砲事件についてです。

刃物を持って襲い掛かってきた男に警察官が拳銃を1発、発砲して命中しました。

男はその場で公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されましたが、けがをしていて病院に搬送されたとのこと。

事件の概要をまとめると共に、警察官が発砲して許される場合とダメな場合についても見ていきたいと思います。

最後までお付き合いください!

神奈川県・横浜市 警察官発砲事件の概要は?

ANNニュースの報道内容を元に、事件の概要をまとめます。

2021年1月26日午前7時ごろ、横浜市港北区のマンションで「不審者がマンションに入っている」と住民から通報があった。

警察官が駆け付けると、3階の廊下に刃物を持った男が立っていて、刃物を捨てるように警告したが応じなかった。

複数の警察官が男を取り押さえようとしたが、20代の巡査長が切り付けられるなどしたため、30代の巡査部長が拳銃を1発、発砲して男に命中した。

男はその場で公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたが、けがをしていて病院に搬送された。

容体は分かっていない。

引用 https://www.youtube.com/watch?v=Oeeji59pnX0

参考動画はコチラ↓↓

刃物を捨てるように言っても捨てず、巡査長を切りつけたりもしたのですから、素人の感覚だと「撃たれて当然なんじゃないか」という気がします。

しかし、法律ではどうなっているのでしょうか。

ネットではこんな声が上がっていました。

(YouTube コメント欄より引用)

仕方ないでしょうし…そんな危険人物を武力行使以外に抑え込む手立てがあるんかい
切られる前に撃っていいと思う
警察の対応に何か問題でも?
警察の指示に応じなかったんだから射殺されたとしても文句は言えんな。
住民の安全を守った警察官は誠に天晴れです!

現場について

事件は横浜市港北区樽町1のマンションで起きました。

問われる罪は?

男は公務執行妨害の容疑で現行犯逮捕されました。

(公務執行妨害及び職務強要)
第九十五条 公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。

(引用元:刑法 第95条

警察官の発砲はなぜ問題?OKな場合とNGな場合

説得しても応じない犯人に対して警察官が拳銃を向けたという事件は過去にも起きています。

一見「正当防衛」のように思えますが、警察官の発砲については「警察官職務執行法」で厳しく規定されています。

法律のプロの方が書いたコラムを参考にしてみましょう。

まず、警察官が発砲することは自由にできることではありません。あくまでも、法規に基づいて許される場合があるにすぎません。

警察官職務執行法という法律では、

「警察官は、犯人の逮捕若しくは逃走の防止、自己若しくは他人に対する防護又は公務執行に対する抵抗の抑止のため必要であると認める相当な理由のある場合においては、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において、武器を使用することができる。」

と規定されています。

引用 https://mbp-japan.com/jijico/articles/29980/

この法律によれば、警察官の発砲行為は非常に限定されたケースのみ認められるとのこと。

「武器により人に危害を加えて良い場合」についての規定は、以下のように↓↓非常に限定的です。

  1. 刑法上の「正当防衛」や「緊急避難」に該当するケース
  2. 「死刑または無期もしくは3年以上の懲役もしくは禁錮」にあたる凶悪な罪を現に犯したか既に犯したと疑うに足りる十分な理由のある者が逃げるか抵抗した場合等でほかに手段が無いとき
  3. 逮捕状により逮捕する際に抵抗や逃亡等した場合等でほかに手段が無いとき

今回の事件では①が該当するのではないでしょうか。

(正当防衛)
第三十六条 急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。

2 防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

(緊急避難)
第三十七条 自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

2 前項の規定は、業務上特別の義務がある者には、適用しない。

(引用元:刑法 第36、37条

ただ、拳銃による発砲が「やむを得ない必要最小限の行動だったか」という点が重要になってきます。

今回、警察官が男のどこを撃ったのか、男がどの程度のケガをしたのかが明らかにされていませんので、今の段階ではなんとも判断できませんね。

発砲したことで警察官が裁判にかけられた事例もある(具体的には、撃たれた犯人が死亡し、その遺族が訴えを起こした)ということなので、今後の捜査に注目していきたいと思います。

まとめ

横浜市港北区のマンションで起きた警察官による発砲事件についてまとめました。

ポイントを整理します。

まとめ
  • 2021年1月26日午前7時ごろ、横浜市港北区のマンションに刃物を持った不審者が侵入した
  • 複数の警察官が男を取り押さえようとしたが、20代の巡査長が切り付けられるなどしたため、30代の巡査部長が拳銃を1発、発砲して男に命中した
  • 警察官の発砲については「警察官職務執行法」で厳しく規定されており、発砲して良い状況は非常に限定的である

当たり所が悪いと容疑者は死に、自分が訴えられるかもしれない。

だから、警察が発砲するというのはかなりのリスクを覚悟しなければいけない行為のようです。

しかし、警察官だって人間です。

極限の時は自分の命を優先するのが、本来、ヒトとしてあるべき姿なのではないかと思えてなりません。

また新しい情報が入り次第、追記していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!