事故

東京・港区の地下駐車場で二酸化炭素事故!消火設備の点検中に、誤って噴霧?2人死亡1人重体。ガス式消火設備の仕組みや危険性は?コロナが与えている意外な悪影響とは

東京港区二酸化炭素誤噴射事故

今日取り上げるのは、東京・港区のビルの地下駐車場で二酸化炭素が充満し、作業員2人が死亡、1人が意識不明の重体となっている事故についてです。

事故当時は消火設備の点検が行われており、「点検中に二酸化炭素を噴霧してしまった」と110番通報があったとのこと。

同じような事件は、先月、名古屋でも起きています。

事故の概要をまとめると共に、ガス式消火設備の仕組みや危険性、そしてコロナが与えている意外な悪影響についても見ていきたいと思います。

最後までお付き合いください!

東京・港区 地下駐車場 二酸化炭素誤噴霧事故の概要は?

FNNプライムオンラインを元に、事件の概要をまとめます。

2021年1月23日午前11時ごろ、港区西新橋にあるビルの地下駐車場で消火設備を点検していた作業員から「点検中に二酸化炭素を噴霧してしまった」と110番通報があった。

この事故で、作業員の男性3人が病院に搬送されたが、2人が死亡し、1人が意識不明の重体となっている。

※死亡したのは設備会社社長の亀井信博さん(50)(神奈川県藤沢市)と、社員で親戚の亀井慎也さん(37)(同県綾瀬市)であることがわかりました。

当時、6人で作業をしていて、ほかの3人は自力で避難した。

点検中の作業員が誤って消火設備を作動させてしまったとみられ、警視庁はくわしい状況を調べている。

引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/651baeec6a209f13b02ae987e47740bfdeb2f1db

2021年12月22日にも、名古屋ガーデンパレスにて点検中の事故が起こっています。

名古屋ガーデンパレスの地下駐車場に煙が充満!11人が病院に搬送 1人死亡。原因は自動消火設備の誤作動?改めて知っておきたい消火設備の危険性

同じ様な事故が続いてしまう背景にはどのような事情があるのか・・・。

ネットではこんな声が上がっていました。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)

なんだこの既視感と思っていたら、ちょうど先月の同じ頃にも
名古屋市の駐車場で点検作業中のCO2放出で死んだ人が出てたよね。

ああ言う事例って消防庁あたりを通じて全国の各事業者へ共有されると思うんだけど、点検を担当した業者には行き届いてなかったのかな・・・。

くれぐれも「自分だけは大丈夫」と思わず慎重に対応してほしい。

二酸化炭素噴霧された時点ですぐ逃げたんだろけどそれでも間に合わなかったてことかな?すごい早さで充満されるんでしょうか。実際駐車場で火災がありすぐ消火されたとしても取り残された人は二酸化炭素ガスで亡くなるって事か。思えば危険な消火設備。
この間も名古屋であったな
火災に効果はあるのだろうが、人間に対する危険性もあるのではないのか?
ある程度大丈夫な前提でこうやって広まった設備なのだろうが、こう立て続けに起こると素人からは危険なのではと思えてしまう。

現場について

事故は東京都港区西新橋(都営三田線・内幸町駅近くのオフィス街)にあるビルの地下駐車場で起きました。

実は危険なガス式消火設備。スプリンクラーじゃダメなの?

消火設備の危険性については、名古屋の事故の記事でご紹介したとおり。

一言で言うと火事を窒息させて火を消す装置なので、それが人間に作用すれば人も死んでしまうのです。

個人的には、ヤフコメにあったこんなコメントが印象的でした。

この消火方法は施設本体や機材を傷めない利点があります。

とある通信関係の重要施設もこれが設置してあります。スプリンクラーだと火災が起きて作動させると通信機材へ甚大なダメージを与えますが、二酸化炭素だとノーダメージです。

なるほど、確かに、消火設備というとスプリンクラーがメジャーな感じもしますね。

ただ、このコメントでも指摘されている通り、水系の消火設備には複数のデメリットがあります。

水系消火設備のデメリット
  • 水損・・・非火災部分も濡れてしまう
  • 汚損・・・文化財や歴史的遺産の価値を損ねてしまう恐れ
  • 感電・・・電気機器部分で感電したり短絡して二次災害を招く

引用 https://www.fesc.or.jp/ihanzesei/symposium/pdf/seminer_r1_3.pdf

これに対して、二酸化炭素などガス系の消火設備にはこんなメリットがあります。

  • 安定したガス・・・油類、金属類、電気絶縁物などに化学変化を及ぼさない
  • 消火剤による汚損がない・・・火災が及ばなかった機器は直ちに稼働できる
  • 電気絶縁性に優れている・・・電気機器に安心して使用できる
  • 気体で放出する・・・どのような隙間にも浸透し、複雑な形状の機器でも消火できる
  • 他の加圧装置を必要としない・・・ガス自体の圧力で放出し、動力源を必要としない

引用 https://www.fesc.or.jp/ihanzesei/symposium/pdf/seminer_r1_3.pdf

工場など、高額な機械設備がある設備では、水系よりもガス式のほうが都合が良いのでしょう。

ただし、こんな留意点があります。

ガス系消火設備の留意点(二酸化炭素)
  • 人への危険性 ・・・ 放出時の視界不良。窒息の危険性。常時人がいない部分が原則
  • 物への影響 ・・・・・ 急激な温度低下(約10℃前後の温度低下)

引用 https://www.fesc.or.jp/ihanzesei/symposium/pdf/seminer_r1_3.pdf

やはり、人体には危険な設備があることがわかりますね。

だから、安全を確保するために「 平常時の有資格者による定期点検の実施」が義務付けられているわけですが、その点検中に今回のような事故が起きてしまう・・・。

実はその背景にはこんな事情もあるようなんです。

製造業の現場で本来は自分でしなければならない作業や準備を
雇用立場の低い人たちについてさせる企業がありますが
コロナの不況で非正規や請負を解雇した途端
現場が回らなくなって労働災害が増えたトコが多いと聴きます
今回の事故もそれに似た事情があったりするのでしょうか

コロナの影響は、こんなところにまで出始めているのでしょうか・・・。

改めて、本当に厄介なウィルスだと思います。

まとめ

東京都港区で起きた、消火設備の誤噴射事故についてまとめました。

ポイントを整理します。

まとめ
  • 2021年1月23日午前11時ごろ、港区西新橋にあるビルの地下駐車場で消火設備を点検していた作業員が誤って消火設備を作動させてしまう事故があった
  • この事故で、作業員の男性3人が病院に搬送されたが、2人が死亡し、1人が意識不明の重体となっている
  • 二酸化炭素を使った消火設備は、スプリンクラーと比較してメリットも多いが事故のリスクも高い

この1ヶ月の間に同じような事故が二度もあり、しかも死者も出ているのですから、これは業界内で話し合って何か対策を講ずる必要があるのではないでしょうか。

改めまして、亡くなった作業員の方のご冥福をお祈り申し上げます。

また、重体となっている方が1日も早く回復されますように。

新しい情報が入り次第、追記していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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