今日取り上げるのは、大阪市平野区で、36歳の母親が生後7カ月の娘をマンションから落として殺害した事件についての続報です。
民谷瞳被告(37)の裁判員裁判が、大阪地裁で始まりました。
弁護側は「育児ノイローゼの状態だった」と主張しているのに対して、検察側は民谷被告の強い殺意を指摘しています。
この事件では、民谷被告が二度にわたって子どもを落としたことがわかっていますが、なぜそこまで追い詰められてしまったのか。
事件の概要をまとめると共に、育児ノイローゼの原因や主な症状についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
※2021年2月18日、大阪地裁(坂口裕俊裁判長)は、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡しました。
知的障害と適応障害の影響で事件当時は心神耗弱状態だったと認定されています。
大阪市・平野区 乳児投げ落とし 殺人事件の概要は?
関西テレビ、ABCニュースの報道内容を元に、事件の概要をまとめます。
民谷瞳被告(37)は2020年1月、生後7カ月だった三女の柚希ちゃんを大阪市平野区のマンションの踊り場から2回にわたり落とし殺害した罪に問われている。
2021年1月18日の初公判で民谷被告は起訴内容を認めた。
弁護側は「民谷被告には中度の知的障害があった。乳児院に空きがなく、小学生から生後7ヵ月まで4人の子育ての負担が集中し、育児ノイローゼになっていた」として、民谷被告が心神耗弱状態だったと主張。
一方、検察側は心神耗弱状態だったことは争わないとしたうえで「5階付近から柚希ちゃんを落としたが、植え込みの上に落ちたため、10階付近から再度落とした」と指摘し、強い殺意があったと主張した。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/f86cef3e2997c0dba965d8144aba91d1321a990b
事件の概要はコチラ↓↓
民谷瞳(36歳)容疑者の顔画像・Facebookは?生後7カ月の女児投げ落とし死亡 大阪市平野区
続いて、民谷被告についての情報です。
名前 民谷瞳
年齢 37歳
住所 大阪市平野区
Facebook 同姓同名のアカウントが1件見つかりましたが、本人のものと断定することはできなかったので掲載は控えさせていただきます。
小学生から生後7ヵ月まで4人の子育てに追われていたら、どんな人でも精神的に破綻してしまうと思います。
ましてや、知的障害があったのであればなおさらのことでしょう。
もちろん被告に罪があるのは明らかですが、周りももっとサポートしてあげることはできなかったのでしょうか?
過去記事では「柚希ちゃんは両親と祖母、きょうだいら7人暮らし」とありましたので、夫もいたわけですよね。
ネットでも、「夫は何をしていたんだ!?」という怒りの声が多く見られたのが印象的でした。
検察も争わないレベルなら、側から見てもわかる障害で、避妊とか、産まない、とかっていう判断もできないのかも…?
殺意の感覚も、健常者同様の感覚なのかわからん。
シングルかなと勝手に想像したけど、これは男が悪いと思うなー。
この人が妊娠可能な年齢で世の中に戻ってしまう限り、また同じことが起きるのでは。
この母は軽度の知的障害があったんですか。
でも二度も落とすなんて殺意は明らかですよね。
この人の夫には責任は発生しないの?
避妊に関しても、養育に関しても。
全く罪はないようには思えないんだけど。
現場について
事件は大阪市平野区のマンションの踊り場で起きました。
問われる罪は?
民谷被告は殺人の罪に問われています。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(引用元:刑法 第199条)
育児ノイローゼって具体的にどんな症状?心当たりがあったら注意!
子供の数に関係なく、育児ノイローゼは誰でも発症するリスクがあると思います。
実際、私も、今振り返ってみると出産直後~数年は精神状態がだいぶおかしかったですよ。
具体的な症状はこんな感じです↓↓
- すぐにイライラしてしまう
- 無気力になる・やる気が起きない
- 以前好きだったものにも興味がなくなる
- 我が子を可愛いと思えなくなる
- 不眠症になる
- 家に引きこもりがちになる
- 人と会いたくなくなる
引用 https://ricon-pro.com/magazine/69/#toc_anchor-1-2
「育児」「赤ちゃん」というと、お母さんが優しそうに微笑んで赤ちゃんを抱っこしているイメージを思い浮かべる方も多いと思いますが、現実はそんなに甘くありません。
うちの子供はちょっとした温度変化や物音などにも敏感でよくグズる子で、一度泣き出すとなかなか泣き止まない子でした。
「次はいつ泣き出すんだろう」と思うと毎日気が気じゃなく、当時は相当イライラしていましたね・・・。
正直、最初の1年くらいは心から「可愛いなあ」と思えたことは一度もなかったです。
民谷被告も、同じような状態だったのかもしれませんね。
では、そんな状態に追い込まれてしまう原因は?
- ママ友がいない
- 夫と接する時間が短い
- まじめな性格である
- 人に弱みを見せたがらない
- ストレス発散が上手でない
- 完璧主義である
引用 https://ricon-pro.com/magazine/69/#toc_anchor-1-2
自分で言うのもなんですが、真面目過ぎる人、プライドが高い人は子育てにはあまり向いていないと思います。
私は、「ダメな女だと思われたくない」というつまらないプライドから、夫にもうまく頼ることができませんでした。
自分が頼らないからサポートしてもらえないだけなのに、「なんで気が利かないんだよ」「男ってホントに役に立たないな」なんて思っていたんです・・・。
今振り返ってみて改めて思うのは、「ま、適当でいいか」と開き直れる勇気を持つことが大事かなと。
完璧にこなそうとして、それがうまくいかないとさらにストレスがたまってしまいます。
最初から「できなくて当たり前」という前提で始めたほうが大らかな気持ちでいられますし、子どもも穏やかな性格に育つでしょう。
今思うと、うちの子がいつもギャンギャン泣いていたのは、私の心に全く余裕がなかったせいかもしれません。
まとめ
大阪市平野区で起きた乳児殺人事件の続報についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 民谷瞳被告は2020年1月、生後7カ月だった三女の柚希ちゃんを大阪市平野区のマンションの踊り場から2回にわたり落とし殺害した
- 2021年1月18日の初公判で、弁護側は「育児ノイローゼになっていた」主張し、検察側は「強い殺意があった」と主張した
- 育児ノイローゼは誰でも発症するリスクがあるため、原因や症状をよく知り対策をとることが大事である
育児に追い詰められた時は、一旦、子どもからも家事からも離れることが効果的だと言われています。
私は、生後7か月の娘を一時保育に預けてスタバでコーヒーを飲んだ時、心底「生き返った・・・」と感じたのを今でもよく覚えています。
家族が頼りにならないなら、行政のサポートをどんどん利用しましょう。
自分と子供の命を守れるのは、結局、あなただけです。
改めまして、柚希ちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!