今日取り上げるのは、小田急小田原線の玉川学園前駅(東京都町田市)で、母親(87)と娘(52)が、ともに特急列車に飛び込み、亡くなった事故についてです。
その後の調べで、二人は近隣住民に金銭を借りて回り、トラブルになっていたことがわかりました。
自殺の原因は、経済的な困窮だったのでしょうか。
「近いうちに4億円の遺産が入る」と語っていたそうですが、それは本当だったのか、それとも嘘だったのか。
事故の概要をまとめると共に、大きな嘘をつく心理についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
小田急小田原線・玉川学園前駅 母娘飛び込み心中事件の概要は?
文春オンラインの報道内容を元に、概要をまとめます。
2020年11月28日午後11時10分頃、、小田急小田原線の玉川学園前駅(東京都町田市)で、神奈川県座間市に住む母親(87)と、同居する娘(52)が、ともに特急列車に飛び込み、亡くなった。
2人は事故の約1時間前に同駅に到着。駅ホーム上を往復し、何度も飛び込もうとしては、ためらう様子が記録されていた。
防犯カメラ画像には、母娘が横並びで同駅2番線ホーム中央付近から線路に飛び降りる様子が写っていた。
その直後、スピードを保ったまま駅に入ってきた特急ロマンスカー「はこね72号」新宿行きの通過列車にはねられ、死亡した。
特急列車に衝突した遺体の損傷は激しく、身元が特定できたのは事故から4日後のことだった。
駅のホームに残されていたバッグ内に遺書はなく、電話番号が書かれたメモ書きが残っていただけだった。
母娘は事故の数カ月前から、近隣住民に金銭を借りて回り、トラブルになっていたという。
お金を貸した男性:『近々、4億円の遺産が振り込まれるので、それで必ずお金は返す』と言っていたが、実際は返済されなかった。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/93a836a9a7698d38e6961f5a95215c78e313d3bb
娘さんは会社勤めをしていたものの、精神を病んで辞めてしまった。
『亡くなった旦那の弟の遺産4億円を生前相続するために、弁護士費用が必要だから』という名目で、100円、1000円、2000円・・・と少額を複数回にわたって借りていた・・・。
中には10万円以上貸した方もいたそうですが、結局は返済されることなく亡くなってしまったというわけです。
この「4億」というのは果たして本当だったのか、それとも嘘だったのか?もしかして虚言癖でもあったんじゃないか・・・と勘ぐってしまいますね。
ネットではこんな声が上がっていました。
なんで手に入るという4億の遺産話が事実かどうか調べないの?
それが明らかなら、また話が別の方向に進む。
それをやらずに「なぜ困窮したのか」で思考止めてどうする。
近所の日とはなんだかんだ10万も貸してんのに周りが悪いみたいな締め方どうかと思うわ
ほんまに生活に困窮していたのなら、福祉を頼ればいい。
社会福祉協議会へ行き、緊急小口資金というものが借りられる。
保証人も確か要らなかったはず。
また、精神障がいと診断されたのなら障がい者年金の手続きもできただろう。
また障がい者手帳を取得すればそれなりのサービスも受けることが可能だった。
知らなかったのかな。
(Yahoo!ニュースコメント欄より引用)
現場について
2人は小田急小田原線の玉川学園前駅で亡くなりました。
4億円の真実は?大きな嘘をつく心理とは。
「4億円」は真実だったのか嘘だったのか。
もしこの母親に虚言癖があったとしたら、その原因としてはどのようなことが考えられるでしょうか。
虚言癖を引き起こしてしまう原因
虚言癖をつく人の多くは、自分を現実よりも大きく見せたいと考えています。
その心理の原因としては以下のようなことが考えられるでしょう。
- プライドが高く、虚栄心を満たしたい
- 劣等感が強く、自信がない
- 努力ができない
- 隠したいことがある
- 周りに構ってほしい
引用 https://tabi-labo.com/217641/lie-human-ppl
元々はもっと裕福な生活をしていたが、夫が亡くなって経済的に苦しい生活を強いられるようになった。
その現実を受け入れられず、プライドを守るために嘘をつき、体裁を繕っていた。
しかし、とうとうそれも難しくなって死を選ぶしかなかった。
・・・そんなストーリーもあり得るかもしれません。
嘘をついていると、つじつまが合わないことも出てくるでしょう。
しかし、虚言癖の人は嘘をつくことが当たり前になっているので、細かいことは気にしなくなってくるのだとか。
本人には嘘をついているという自覚がうすいことが多く、悪気がないということなので、この親子も、嘘を繰り返しているうちに「4億円」があたかも本当のことにように思えていたのかもしれませんね。
まとめ
小田急小田原線の玉川学園前駅(東京都町田市)で、87歳の母親と52歳の娘が特急電車に飛び込んで心中した事故についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年11月28日深夜、、小田急小田原線の玉川学園前駅(東京都町田市)で、神奈川県座間市に住む母親(87)と、同居する娘(52)が飛び込み心中した
- 母娘は事故の数カ月前から、近隣住民に「もうすぐ4億円入る」と語り、度々お金を借りていた
- 虚言癖のある人は嘘をつくのが当たり前になり、つじつまが合わなくても気にならない
「4億円の遺産」というのは、いくらなんでもちょっと額が大き過ぎやしないかと思ってしまいますね。
虚言というよりも妄想癖があったのか・・・、それとも実は本当だったのか?
しかし、母娘が亡くなった後、室内で作業を進めていた遺品整理業者が「ご遺族は来ませんよ」と語ったことから考えると、この二人には遺産を残すような親族はいなかったのではないでしょうか。
やはり「4億円」は二人が思い描いた、はかない夢まぼろしだったのでしょう。
改めまして、亡くなったお二人のご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!