今日取り上げるのは、奈良県大和郡山市の西名阪自動車道の上り線で起きた正面衝突事故についてです。
この事故で、軽乗用車を運転していた大阪府八尾市の35歳の男性が死亡しました。
原因は、78歳の男性が運転する乗用車が逆走したことだったようですが、なぜ逆走事故は起きてしまうのか。
事故の概要をまとめると共に、高速道路で逆走事故が起きてしまう理由や逆走してしまった場合の対処法についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
奈良県大和郡山市 西名阪自動車道逆走 正面衝突死亡事故の概要は?
読売テレビの報道内容を元に、事件の概要をまとめます。
2021年1月6日午前0時40分頃、奈良県大和郡山市の西名阪自動車道の上り線で、78歳の男性が運転する乗用車が逆走して軽乗用車と正面衝突する事故があった。
この事故で、軽乗用車を運転していた大阪府八尾市の35歳の男性が病院に搬送されたが、その後、死亡した。
警察によると、事故の直前に「車が逆走している」との通報があった。
警察は、逆走した車の男性から話を聞き、当時の状況を調べている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/3d9a82c5c07bcc52f9a704d40b38a202c2b4c253
参考動画はコチラ↓↓
高齢者による逆走事故は度々起きています。
逆走だけではなく、高齢ドライバーの事故が増えていることは社会問題にもなっていますよね。
つい2日前にも大きな事故があったばかりです。
東京都・渋谷区でタクシーが暴走!横断歩道の男女6人を次々はね、女性1人死亡・男児ら5人けが。73歳の運転手はくも膜下出血?タクシードライバー 平均年齢と年齢制限が気になる!
ネットでも、「免許返納を義務化すべきではないのか」という厳しい声が多く上がっていました。
(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
逆走してしまったら停止するべきです。
逆走してる事に気がつかなければ、運転してはいけない。
現場について
事故は奈良県大和郡山市の西名阪自動車道の上り線で起きました。
逆走事故はナゼ起こる?逆走してしまった場合の適切な対処法とは
それにしても、なぜ逆走してしまうのでしょうか?
「逆走=高齢者」と思われがちですが、実は国交省のデータでは「30~60歳未満が25%」となっていて、必ずしも年齢だけが問題ではないようです。
夜中の高速道路を長距離運転するとよくわかるのですが、事故を起こす大きな原因は「疲れ」です。
眠気も含めた「疲れた」状態で運転を続けていて、何かイレギュラーな出来事が起きたとき、ふだんはできる判断が、正しくできなくなり、事故に至るのです。
逆走も、ちょっとした判断の狂いが原因となって起こるのです。
引用 https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-reverse-run-highway/
今回の事故も深夜の出来事でしたから、やはり「疲れ」が原因の一つであることは間違いないでしょう。
また、こんな指摘もあります。
熊谷宗徳氏の見解
元交通捜査官/交通事故鑑定人/交通事故調査解析事務所 代表
どこから逆走を開始してしまうのか。
インターチェンジや料金所、サービスエリアなどの流出地点で出口を入口と勘違いして逆走を開始してしまう例が多く、その対策として標識はもちろん道路に進行方向を示す矢印を表示したり、合流部分にラバーポールを設置する等の防止策を講じていますが、それにも気付かずに逆走してしまう例があります。
間違えて逆走をしている方は左側の車線を走行していることが多いため、追い越し車線において正面衝突に至る事故が多い状況です。
また、目的の出口を間違えて本線上でUターンするなどの事例が見られます。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/3d9a82c5c07bcc52f9a704d40b38a202c2b4c253/comments
降りるはずの出口を間違えて・・・という場合は、次のインターチェンジまで行って降りるべきだと思うのですが、、逆走してまで戻ろうとする方がいることにちょっと驚きました。
料金所スタッフに降り口を間違えた旨を申告すれば通行料金は目的のインターチェンジまでの料金にしてもらえるそうなので、焦らずに行動しましょう。
また、高速道路会社は、
「逆走してしまった場合はハザードランプをつけて、安全な場所(ガードロープの外)に停止させて車外の安全な場所に避難するように」
と呼び掛けています。
安全な場所に避難した上で、110番、または非常電話で通報する。
・・・他人事と思わず、万が一のためにもこういった行動をシミュレーションしておくことが大事ですね。
まとめ
奈良県大和郡山市の西名阪自動車道の上り線で起きた正面衝突事故についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2021年1月6日深夜、奈良県大和郡山市の西名阪自動車道の上り線で、78歳の男性が運転する乗用車が逆走して軽乗用車と正面衝突した
- この事故で、軽乗用車を運転していた大阪府八尾市の35歳の男性が亡くなった
- 逆走してしまった場合は、ガードロープの外に停車し、110番通報すること!
逆走事故は高齢者に限った事故ではないため、他人事と思わないことが大事・・・ですが、やはり高齢ドライバーが絡む重大事故が増えているのは間違いありません。
免許取得に年齢制限があるのですから、やはり返納の年齢も法律で定めたほうが良いのではないかと思ってしまいますね。
子供がどんなに口を酸っぱくして「免許返納したほうがいいよ」と言ったところで、頑固な高齢者は聞く耳を持たないでしょう。
改めまして、亡くなった男性のご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!