今日取り上げるのは、 東京・世田谷区で、横断歩道で弟を乗せたベビーカーを押していた小学4年生の男の子が乗用車にひかれ死亡した事故についてです。
小学4年の三村光太くん(9)が亡くなり、乗用車を運転していた神奈川県藤沢市の自営業、和三恵太容疑者(45)が過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕されました。
年明けから、子どもが犠牲になる痛ましい事故が続いています。
事故の概要をまとめると共に、信号機のない横断歩道でどれだけの車が止まってくれるのか?その一時停止率についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
東京都・世田谷区 小4男児死亡事故の概要は?
TBSの報道内容を元に、事故の概要をまとめます。
2021年1月3日午後10時頃、東京・世田谷区上用賀の路上で、横断歩道を渡っていた近くに住む小学4年の三村光太くん(9)が左折してきた乗用車にひかれ、4日午前、死亡が確認された。
光太くんは当時、2歳の弟を乗せたベビーカーを押しながら横断歩道を渡っていて、弟にけがはなかった。
母親ともう1人の弟(8)は横断歩道を渡る前だった。
警視庁は、乗用車を運転していた神奈川県藤沢市の自営業、和三恵太容疑者(45)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕した。
和三容疑者は「歩行者がいないと思ってそのまま左折してしまった」と容疑を認めている。
※その後の調べで和三容疑者は、光太くんと衝突したあと、光太くんが車の前に倒れていたにもかかわらず、確認せずに車を動かし、ひいていたことがわかりました。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/1edb8d37dfdf8fbd18f9d97cd487f19f367592db
続いて、容疑者についての情報です。
性別 和三恵太
年齢 45歳
住所 神奈川県藤沢市
職業 自営業
Facebook 該当するアカウントはありませんでした。
交通ルールとしては、横断歩道では車は一時停止することになっていますよね。
しかし実際は、止まってくれない車がほとんど。
それも夜10時となると、人の姿も見えにくいため、止まる車はさらに少なくなるでしょう。
このドライバーも、「夜だから」という油断もあったのではないかと推測します。
ネットではこんな声が上がっていました。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
ベビーカーを押してくれるなんて、優しいお兄ちゃん、とても頼りになるお兄ちゃんだったんでしょうね。。
お悔やみ申し上げます。
でも夜10時。
いくらお正月休みとはいえこの時間に外を歩くのは良くなかったですね。
お母様も悔やんでも悔やみきれないでしょう。
ドライバーが悪いに決まってますが、暗い夜道を歩くのであれば夜は見えにくい子供にベビーカーは押させるべきではなかった。。
夜道は危ないから、大人と離れずに歩くようにと口酸っぱく言い聞かせていかないといけないですね。
ただただ悲しい事故です。
現場について
事故は東京都世田谷区上用賀の路上で起きました。
問われる罪は?
和三恵太容疑者は「自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)」の容疑で現行犯逮捕されました。
(過失運転致死傷)
第五条 自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。
実際のところ、どのくらいの車が止まってくれるの?JAFの独自調査が興味深い!
筆者は車を運転しないので移動はもっぱら徒歩か自転車。
歩行者としての実感としては、横断歩道で止まってくれる車は「決して多くはない」という印象です。
半分止まってくれたらいいほうかな・・・という感触を持っていましたが、JAFが独自調査でリアルな数字を出してくれていました。
調査は各都道府県2箇所ずつ、全国合計94箇所で信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象(9,730台)に行ったところ、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は1,660台(17.1%)という結果となりました。
前年の調査時と比べて8.5ポイントの増加となりましたが、依然として8割以上のクルマが止まらない結果となりました。
2016年からの調査開始以来、一時停止率が最も高かった長野県においては、今回の調査で過去最高の68.6%となり、引き続き全国で最も高い結果となりました。
![]()
引用 https://jaf.or.jp/common/news/2019/20191010-01
この結果で見ると、約8割の車が止まっていないことになりますね。
教習所では、
「横断歩道や自転車横断帯に近づいたときは、横断する人や自転車がいないことが明らかな場合のほかは、その手前で停止できるように速度を落として進まなければなりません」
と教えられたはず。
横断歩道等における歩行者等の優先
罰 則:3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
反 則 金:大型車1万2千円、普通車9千円、二輪車7千円、原付車6千円
基礎点数:2点
引用 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/oudanhodou/info.html
今一度、基本的なルールを確認して襟を正しましょう。
まとめ
東京・世田谷区の横断歩道で起きた、小4男児が犠牲となった死亡事故についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2021年1月3日夜、東京・世田谷区上用賀の路上で、横断歩道を渡っていた小学4年の三村光太くん(9)が左折してきた乗用車にひかれ、死亡した
- 乗用車を運転していた45歳の男が現行犯逮捕され、「歩行者がいないと思ってそのまま左折してしまった」と容疑を認めている
- 信号機のない横断歩道で止まる車は全体の2割にも満たない
お正月ということで、近くに外食に出かけたのか。
あるいは、親戚や友達の家に行った帰りだったのか。
光太くんは、弟たちの世話に追われるお母さんを想う、とても優しい男の子だったのでしょう。
このような事故を見聞きする度に、神も仏もいないんだろうなと思ってしまいます。
だとしたら、やはり自分や大切な人の身は自分で守るしかないということですね。
夜遅くなってからの外出は控え、信号機のない横断歩道はなるべく渡らないのが賢明です。(信号機があっても車が突っ込んでくることもありますが・・・)
改めまして、亡くなった光太くんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!