今日取り上げるのは、名古屋市名東区の集合住宅の一室で、住人の76歳の女性が死亡しているのが見つかった事件についてです。
亡くなっていたのは、無職・山口和子さん(76)。
「母が倒れている」と、訪れた長女から110番通報があったことで事件が発覚しました。
警察は、山口さんと2人で暮らしていた50代の長男が何らかの事情を知っているとみて、詳しく話を聞く方針とのこと。
この家族に何があったのでしょうか。
事件の概要をまとめると共に、親族間の殺人事件で最も多い動機についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
※その後、長男・山口剛史容疑者(52)が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
名古屋市名東区 76歳女性 遺体発見事件の概要は?
東海テレビの報道内容を元に、事件の概要をまとめます。
2021年1月3日午前10時半すぎ、名古屋市名東区亀の井の集合住宅の無職・山口和子さん(76)の部屋で、「母が倒れている」と訪れた長女から110番通報があった。
警察が駆けつけると、山口さんは顔に打撲のあとがある状態で床にあおむけで倒れていて、その場で死亡が確認された。
調べによると、年明けごろから山口さんと連絡が取れなくなったことを不審に思った別居する次男からの連絡を受け、3日、近くに住む長女が山口さんを訪ねたとのこと。
警察は、山口さんと2人で暮らしていた50代の長男が何らかの事情を知っているとみて、詳しく話を聞くとともに、遺体を解剖して死因の特定を進める方針。
※その後、同居していた長男・山口剛史容疑者(52)が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
警察の調べに対し山口容疑者は「わかりません」と話しているとのこと。
山口さんの遺体には打撲の痕のほか、顔を中心に鋭利な刃物のようなもので刺された傷が複数あるということです。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/b68fb0b508859c3e4a01b54f8c24f9a57608b405
参考動画はコチラ↓↓
遺体が発見された当時、長男は家にいたのかどうか定かではありませんが、一緒に暮らしていたのであれば事情は知っているはず。
今の段階ではなんとも言えませんが、ネットでは「家族間の殺人事件ではないか」と推測する声が多かったです。
(Yahoo!ニュースコメント欄より引用)
介護していたのかもしれませんね。
介護は相当神経すり減らしますしね…。
やったらあかんのはわかりますよ。
資産がないため家族で介護をするしかない場合、介護離職や24時間顔を突き合わせているなど相当なストレス。
コロナの影響もあり、ますますこのような事件は増えると考える。
ここは少なくても3人いるけど
最期はこんな状態
他にも子供に殺されてる事件も沢山あるし
子供いても夫婦で心中って時間も沢山ある
子供いれば老後幸せ!って思うのは
自由だけど
関係ない子なしにまで
その考えを強要するのは心底やめてほしい
現場について
事件は名古屋市名東区亀の井の集合住宅の一室で起きました。
問われる罪は?
52歳の長男は「殺人未遂」の疑いで逮捕されました。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(未遂罪)
第二百三条 第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。(引用元:刑法199条・203条)
家族間の殺人事件が多過ぎる!考えられる動機は?
先日の記事でも書いたばかりですが、日本で起きている殺人事件は親族間が5割強。
千葉・流山で殺人事件発生!母と娘、二人が包丁で刺されて死亡。「母と姉刺した」と出頭した長男の動機は?親族間で起きる殺人事件の根っこにある心理とは・・・
コロナ渦で自宅で過ごす時間が増えている今、その傾向はますます強まっているように感じます。
では、なぜ人は、大切な存在であるはずの家族を殺めてしまうのでしょうか。
ちょっと古いデータですが、警察庁の調査結果が非常に興味深かったのでシェアします。
- 全国の警察が2014年に摘発した親族間の殺人・殺人未遂事件や傷害致死事件は計272件で、動機は「将来を悲観」が全体の3分の1で最も多かった。
- 被害者は「父母」が3割を超えて最多で、「配偶者」が27%、「子」が25%だった。
- 被害者と加害者の約8割が同居し、被害者が生存している場合は事件後も7割近くが同居を続けていた。
- 動機は介護疲れや金銭困窮などによる「将来を悲観」が最多の33%。
- 痴情のもつれや金銭トラブルによる「不仲・トラブル」が25%、「加害者の心神喪失等」が21%と続いた。
引用 https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H69_Q7A410C1CR0000
今回の事件は、まだ「家族間殺人」と決まったわけではありませんが、高齢の親と同居していたとなると「介護疲れ」の可能性もありますよね。
少子高齢化、そしてコロナの感染拡大が深刻な社会問題となっている日本では、こういった事件はどこの家庭で起きてもおかしくありません。
生物は未来を託すために子孫を残すわけですが、結果的にその子供が未来を悲観して親を殺す。
改めて、人間社会の歪みや綻びを感じさせる統計データでした。
まとめ
名古屋市名東区で76歳の女性が死亡しているのが見つかった事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2021年1月3日午前、名古屋市名東区亀の井の集合住宅の無職・山口和子さん(76)が自宅で死亡しているのが発見された
- 警察は、山口さんと2人で暮らしていた50代の長男が何らかの事情を知っているとみて調べを進めている
- 親族間で起こる殺人事件の動機で最も多いのは「将来を悲観」で33%
亡くなった山口さんには、様子を心配してくれる次男や長女がいたわけですよね。
もし、以前から長男と関係が悪かったのであれば、なにかしら対処もできたでしょう。
関係が悪い二人を二人きりで住まわせておくことはなかったはずです。
とすれば、やはり介護疲れなどで突発的に・・・と想像してしまいます。
今後の捜査に注目していきましょう。
新しい情報が入り次第、追記していきます。
改めまして、亡くなった山口さんのご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!