今日取り上げるのは、静岡県富士市で、58歳の男が妹の頭を工具で殴って殺害しようとしたとして現行犯逮捕された事件についてです。
妹は運ばれた病院で死亡が確認されました。
年の瀬に、この兄弟に何があったのでしょうか。
事件の概要をまとめると共に、シニアの兄弟(兄妹)にありがちなトラブルについても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
静岡県・富士市 50代兄妹 殺人未遂事件の概要は?
静岡放送の報道を元に、事件の概要をまとめます。
2020年12月29日夜6時ごろ、富士市久沢の石油販売業・森野公晴容疑者(58)は、経営する富士市内のガソリンスタンドの事務所で、55歳の妹の頭を金属製の工具で複数回殴って殺害しようとした疑いが持たれている。
殴られた大池満津恵さん(55)は搬送先の病院で死亡が確認された。
兄妹の間では以前もトラブルがあり、警察が出動する騒ぎがあった。
警察は容疑を殺人に切り替えて犯行に至った経緯などを調べている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/bafd8365285b0141a3972286e32c0891191106f8
参考動画はコチラ↓↓
続いて、容疑者についての情報です。
性別 森野公晴
年齢 58歳
住所 富士市久沢
服装 石油販売業
Facebook 該当するアカウントはありませんでした。
数日前から、男性が親族の女性(妻、妹)に暴力をふるうという事件が続いています。
茨城県・鉾田市で傷害事件発生!78歳の夫が妻の頭を殴る。数時間後に搬送されるも、妻は死亡・・・。高齢者のDV化 背景にあるのは脳の老化現象?怒りを抑えるための3つのアクションとは。
年の瀬は、価値観の違いなどが顕在化しやすいのでしょうか。
それとも、コロナ渦で気が立っている人が多いのか・・・。
ネットではこんな声が上がっていました。
(Yahoo!ニュースコメント欄より引用)
たとえ嫌われようが何言われようが、大事にならないようにするためなら自分のためにも、他人のためにもなる。
他人がどんな意見唱えようが、宗教上などで何言おうとも…
現場について
事件は静岡県富士市久沢で起きました。
問われる罪は?
森野容疑者は「殺人未遂」の疑いで逮捕されました。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(未遂罪)
第二百三条 第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。(引用元:刑法 第203条)
なぜ?シニア兄弟(兄妹)にありがちなトラブルとは
親族だからこそ、距離が近すぎて分かり合えないこともありますよね。
また、利害関係が生じやすいことも・・・。
50代、60代のシニア兄弟に生じやすいトラブルの原因としてはどのようなことが考えられるでしょうか。
- 「誰が親を介護するのか」という問題・・・核家族化が進み、「家」という概念が薄れています。長男も次男も三男も、いわば平等。いざ介護が必要になったときに、誰が老いた両親の面倒をみるのか決まっていないため、「なんで俺が?」「なんで私が?」、誰が親の介護をするのかが決まっていないことが、兄弟間のトラブルのもとになるようです。
- 「お金」の問題・・・「つきっきりで親の介護をしたのに、介護しなかった兄弟と遺産は同じなのは納得できない」「介護もせず、お金も出さなかった姉が親の死後、わずかな遺産の分配だけは請求してくる」このように「誰が介護するのか」という問題に加えて、「お金」の問題も絡んだトラブル、実は少なくない。
引用 https://www.kaigonohonne.com/news/article/697
介護とお金。
この兄と妹の間にも、このようなトラブルが生じていたのでしょうか。
過去にも警察のお世話になるような兄妹喧嘩をしていたようなので、こういったトラブルがあった可能性も十分に考えられますね。
では、このようなトラブルを避けるためにはどうすれば良いのか。
「まずはしっかり合意形成し、それぞれが妻に理解や協力を求めてやっている。
初めにきょうだいで遠慮せず、十二分に思ったことを言い合っておくことが大切」
引用 https://www.tokyo-np.co.jp/article/12229
「親が元気なうちに親の貯蓄を確認し、親・兄弟とともに介護の金銭的負担をどうするのかを相談しておくことが大事。
いずれ介護が必要になるときのことを考え、兄弟3人で毎月5千円ずつ「介護貯金」をしたという人の話も紹介されていました。
誰が中心になって介護するかを、はっきり決め、その上で分担を決めることが大切だとも紹介されています。
兄弟間でしっかりコミュニケーションをとり、それぞれの立場でできることを分担することが大切な親の介護。」
引用 https://www.kaigonohonne.com/news/article/697
夫婦関係もそうですが、やはり兄弟・兄妹も「話し合い」が超重要。
それも、介護や遺産相続の問題に直面してから話し合うのではなく、まだ余裕があるうちから少しずつお互いの意見をすり合わせておくことが大事です。
まとめ
富士市久沢のガソリンスタンドで、58歳の兄が55歳の妹の頭を工具で殴って殺害した事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年12月29日夜、富士市久沢の石油販売業・森野公晴容疑者は、経営する富士市内のガソリンスタンドの事務所で、妹の頭を金属製の工具で複数回殴って殺害しようとした
- 殴られた大池満津恵さんは搬送先の病院で死亡が確認された
- シニア兄妹のトラブルでありがちな原因は「親の介護」と「お金」の問題
森野容疑者に妻や子があったのかわかりませんが、もしかしたら妹さんは奥さんのように森野容疑者のことを気遣ったりお世話してあげていたのかもしれません。
50代となれば、人生も折り返し地点を過ぎ、いろんなことを許し手放せるようになっているであろう年齢。
些細な行き違いや衝突があったとしても、もうお互いに水に流せる関係になっていてもおかしくなかったと思います。
二人の間にはよほど大きな確執があったのか?あるいは、妹がお節介を焼き過ぎたのか?
今後の捜査に注目し、新しい情報が入り次第更新していきます。
改めまして、亡くなった満津恵さんのご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!