今日取り上げるのは、東大阪市の自宅で8歳の娘を殺害しようとした疑いで母親が逮捕された事件についてです。
娘は病院に運ばれましたが、意識不明の重体とのこと。
「布団をかぶせとっただけや」と話しているそうですが、この親子に何があったのでしょうか。
事件の概要をまとめると共に、親の不仲が子供に与える影響とそれをリセットする方法についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
東大阪市 49歳母親 殺人未遂事件の概要は?
関西テレビの報道を元に、事件の概要をまとめます。
2020年12月29日午後1時半前、東大阪市長堂の自宅で「娘が呼吸困難になっている」と父親から消防に通報があった。
娘(8)は病院に運ばれましたが、意識不明の重体。
父親が母親(49)を問い詰めたところ、「布団をかぶせとっただけや」と話したことなどから、警察は殺人未遂の疑いで母親を逮捕した。
娘は両親と兄(20代)の4人家族で、事件当時、父親は外出中で兄も別の部屋にいたということ。
この家庭では、夫婦喧嘩による児童虐待で警察が児童相談所に4回報告していたが、これまでに身体的な暴力はなかった。
警察は動機や当時の詳しい状況を調べている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/f55cfb691e9e10aefc2eddc1ab2fb6bf203a8d64
育児をしていれば、カッとなることもあるでしょう。
特にこのコロナ渦では、「夫も子供も、みんなどっか行っちゃえ!」みたいな気持ちになることもあると思います。
しかし、家族の何気ない会話に心がホッとする瞬間があるのもまた事実。
この家庭にはそういった安らぎが足りなかったのでしょうか。
ネットでは、娘が置かれていた境遇について慮る声が寄せられていました。
(Yahoo!ニュースコメント欄より引用)
ネグレクトや罵声なども虐待です。
日頃、この8歳の子がどんな風な生活を送ってとかと思うと胸が痛いです。
現場について
事件は東大阪市長堂の住宅で起きました。
問われる罪は?
母親は「殺人未遂」の疑いで逮捕されました。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(未遂罪)
第二百三条 第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。(引用元:刑法 第203条)
日頃から夫婦喧嘩が激しかった?親の不仲が子供に与える影響とは。
「夫婦喧嘩による児童虐待で警察が児童相談所に4回報告していた」とのことなので、娘は親の不仲を見ながら育っていた可能性があります。
夫婦喧嘩を見せるのは虐待の一種ですが、ではそれによって子供にはどのような影響があるのでしょうか。
- 自己肯定感が低く、消極的になる・・・「両親の仲が悪いのは自分のせいだ」と子供が感じてしまうことで自分のことを大切に思えなくなってしまったり、消極的になってしまったりするケースがあります。
- 問題行動が多くなる・・・夫婦仲が悪く怒鳴り合いの喧嘩が絶えない環境で育った場合、子供は常に緊張状態に置かれ心を休ませることができません。 その結果、情緒不安定になってしまったり、学校など家庭外で問題行動を起こしたりしてしまうケースも考えられます。
- 結婚に対して後ろ向きになってしまう・・・両親がいつも喧嘩ばかりして罵り合う様子を見ている子供が、結婚に対して良いイメージを持てなくてもおかしくありません。すると、「自分が結婚したとしても両親と同じようになってしまうだろう」と考え、結婚に対して消極的になってしまう可能性があります。
引用 https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/brain06/
この娘も、常に緊張状態に置かれ、情緒不安定になっていたのかもしれません。
それが母親のメンタルを逆なでし、つい手を上げてしまった・・・そんな可能性も考えられるのではないでしょうか。
しかし、親だって人間ですから、夫婦で意見が違うこともあるし喧嘩することもあるでしょう。
全く喧嘩しない男女というのも、子どもの目には不自然に映るはずです。
子どもを不安にさせないために、親としてはどんな夫婦関係を目指せば良いのでしょうか。
やむを得ず喧嘩になってしまった場合は、
- 「子供に八つ当たりをしない」
- 「子供を自分の味方につけようとしない」
- 「相手の悪口を子供に言わない」
という点を肝に命じて置くことが大切です。
また、子供の前で喧嘩を始めてしまったのであれば、仲直りをするところもしっかりと見せてあげて子供を安心させてあげるようにしましょう。
意見がぶつかり合っても、夫婦がお互いに歩み寄り良い方向に解決できれば、より仲の良い家族になれるのではないでしょうか。
引用 https://www.fnn.jp/articles/-/25935
なるほど・・・仲直りの過程を見せるというのは確かに大事ですね。
人間なんだから、ぶつかることはある。
でも、相手を傷つけたらちゃんと「ごめんなさい」を言うことが大事なんだと身をもって示すことが親の役目だと思います。
まとめ
東大阪市で48歳の母親が8歳の娘を殺害しようとした殺人未遂事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年12月29日午後、東大阪市長堂の自宅で49歳の母親が8歳の娘を殺害しようした
- この家庭では、夫婦喧嘩による児童虐待で警察が児童相談所に4回報告していた
- 夫婦喧嘩は子供のメンタルに悪影響を与えるが、してしまった場合は仲直りするところまでちゃんと見せることが大事である
「親ペナルティ」という言葉をご存知ですか?
これは、「子供を持つことによって幸福度が下がること」を意味しています。
これは海外の研究で明らかになっていることで、幸福度に関しては「独身 子供ナシ」の女性が最も高かったそうですよ。
確かに、我が家も子どもが生まれてから夫婦で意見がぶつかることが増えました。
子供は、様々な行動を通じて「お前らはこんなにも違っているんだぞ。それでも一生添い遂げると言い切れるのか?」と私たち夫婦を日々試し続けます。
正直、二人きりのほうが今も仲良しでいられたんじゃないかと思うことも・・・。
しかし、私たちの場合は、たぶんそれは”見せかけ”の仲良しに過ぎなかったのではないか・・・とも思うのです。
子育てでダメになる夫婦なら、きっと遅かれ早かれ関係に綻びが生じていたでしょう。
夫婦で考え方が違うから子育てにも多様性が生まれるし、どちらかが感情的になっても片方は冷静でいられる。
お互いの脳みそをシェアしながら子育てができるからこそ、大きな過ちを避け、子どもを守っていけるのだと思います。
改めまして、被害者となった娘さんの一日も早い回復を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!