今日取り上げるのは、岸和田市作才町のマンションで、25歳の妻の頭を蹴るなど暴行を加えた疑いで54歳の男が逮捕された事件についてです。
傷害の逮捕されたのは、無職の山田明容疑者(54)。
妻の美穂さん(25)は、その後、死亡が確認されました。
29歳差の夫婦に何があったのか。
事件の概要を振り返ると共に、傷害罪と殺人罪の違いについても見ていきますので最後までお付き合いください!
大阪・岸和田市 29歳差夫婦 妻暴行事件の概要は?
関西テレビの報道を元に、事件の概要をまとめます。
2020年12月14日午後7時ごろ、無職の山田明容疑者(54)は、岸和田市作才町のマンションで妻の美穂さん(25)の頭を蹴るなど暴行を加えケガをさせた疑い。
山田容疑者から「妻が目を見開いて死んでいるようだ」と通報を受けた消防が駆け付けたところ、室内で倒れている美穂さんを見つけ、その後死亡が確認された。
マンションの防犯カメラには、山田容疑者が自宅前の廊下で美穂さんの頭部を踏みつけるような様子が映っていたほか、頭部以外の全身にも複数の傷があった。
調べに対し山田容疑者は「覚えていない」と容疑を否認している。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/bd631ccccc4f5332b6663b350d0389f9e3287bd1
参考動画はコチラ↓↓
続いて、容疑者についての情報です↓↓
名前 山田明
年齢 54歳
住所 大阪府岸和田市作才町
職業 無職
Facebook 同姓同名のアカウントは多数ありましたが、本人のものと思われるものは見つかりませんでした。
29歳差の夫婦。
父と娘と言ってもおかしくはない年齢差ですから、山田容疑者から見れば美穂さんはかわいくてしょうがない存在だったはず。
しかし、実際は、日常的に暴力を振るっていた疑いも持たれています。
ネットでは、「覚えていない」という発言に対する厳しい声が多く上がっていました。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
なんかあれだね、どんな口調で言ったかわからないけど、人を殴ることなんとも思って無さそうななれた感じの言い方だね。
亡くなられた奥様の親御さんは こんな男にこんな殺され方をされる為に大切な娘を嫁がせた訳ではないのですよ。覚えていないなんて言って弁護士つけて都合のいい話しするんでしょ。
普通できないよ。
自分が愛して一緒になった相手でしょ。
無職の54歳、奥さんは離婚したかっただろうね。
逃げようとして廊下で引き戻されて頭を踏みつけられて…外まで逃げたのに…。
現場について
事件は大阪府岸和田市作才町のマンションの一室で起きました。
問われる罪は?
山田容疑者は「傷害」の容疑で逮捕されました。
(傷害)
第二百四条 人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
(引用元:刑法 第204条)
「傷害」「傷害致死」「殺人」それぞれどう違うの?
今回の報道を見て、「え?奥さんは亡くなっているのに殺人じゃないの?」と疑問に思われた方も多かったことでしょう。
ここでは、傷害、傷害致死、殺人の違いについて見ていきます。
(傷害)
第二百四条 人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。(傷害致死)
第二百五条 身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。引用 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=140AC0000000045_20200401_430AC0000000072&keyword=%E5%88%91%E6%B3%95
今回の場合、山田容疑者が頭を蹴るなどしたことが原因で亡くなったことは明らかなように思えるので、素人の目からすれば「傷害致死」または「殺人」に該当するのでは?・・・と思えますね。
しかし、山田容疑者が容疑を否認していること、また、まだ死因が特定されていないことから、現段階では「傷害」なのかもしれません。
では、「傷害致死」と「殺人」の違いは?
傷害致死罪も殺人罪も、被害者を死亡させている点は共通しています。
両者の大きな違いは「殺意の有無」にあります。
傷害致死罪は傷害を負わせる意思で(暴行や傷害をする故意をもって)犯行にいたっており、結果として相手が亡くなっています。
一方の殺人罪には殺意があります。
殺意とは、死亡という結果の認識認容のことです。
「相手を殺してやる」という意思や、「相手が死んでも構わない」という認識があれば、殺意があったとされます。
殺意をもって犯行におよべば、結果として人が死亡しなくても殺人未遂罪で罰せられる可能性があります。
引用 https://keiji.vbest.jp/columns/g_violence/3138/
今回の場合、山田容疑者は「やっていない」と語っていることから考えると、殺意を立証するのは難しいかもしれません。
事件後に救急車を呼ばずに(救護措置がない)放置すれば、殺意があったと判断されやすくなりますが、今回は山田容疑者が救急車を呼んでいます。
そこに、「助けたい」「助かって欲しい」という気持ちはあったのかどうか・・・。
今後の捜査に注目していきましょう。
まとめ
大阪・岸和田市で54歳の夫が25歳の妻に暴行を加え、妻が亡くなった事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年12月14日、無職の山田明容疑者は、岸和田市作才町のマンションで妻の美穂さんの頭を蹴るなど暴行を加えケガをさせた
- 美穂さんはその後、死亡が確認された
- 防犯カメラの映像などから、山田容疑者は日常的に美穂さんに対して暴力を振るっていた可能性がある
- 「傷害致死」と「殺人」の違いは、明確な殺意があったかどうか
どんな夫婦も、最初から憎しみ合うために結婚したわけではないと思います。
誰だって、最後まで仲良く添い遂げたいと思っていたはず。
それなのに、なぜこうなってしまったのか。
一つには、暴力を振るう側が抱えている心の問題があると言えるでしょう。
皮肉なことに、これを見抜けるかどうかで女性のその後の人生は大きく変わってしまうのです。
コチラの記事でも書きましたが、DV化する男には、わかりやすい特徴があります!
群馬県 JR高崎駅近くで30歳の女性が刺されて亡くなる!女性が乗っていたのは埼玉県・川越ナンバーのレンタカー。原因は男女トラブル?恋愛 キケンな男 見分けるポイントは早めに知っておきたい!
これからパートナーを選ぶ方は、ぜひ参考にされてみてください。
改めまして、亡くなった美穂さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!