今日取り上げるのは、群馬県安中市松井田町土塩の住宅の浴室で、藤巻慶ちゃん(4)、愛梨亜ちゃん(2)の兄と妹が死亡していた事件についてです。
近くの用水路では、自ら刺したとみられる傷を負った母親(32)も発見されました。
警察は、母親が無理心中を図ったとみて調べているとのこと。
仲が良さそうだったという家族に何があったのか?
事件の概要についてまとめると共に、コロナ鬱の症状や予防法についても見ていきます。
最後までお付き合いください!
※その後の調べで、母親の藤巻久美子容疑者(32)が殺人容疑で逮捕されました。
群馬県・安中市 コロナ不安の母親 無理心中事件の概要は?
事件について報じた読売新聞オンラインの報道内容を元に、概要をまとめます。
2020年11月16日午前4時45分頃、群馬県安中市松井田町土塩の住宅の浴室で、藤巻慶ちゃん(4)、愛梨亜ちゃん(2)の兄と妹が倒れているのが見つかった。
慶ちゃんと愛梨亜ちゃんは両親、祖父母と暮らしており、父親が倒れている2人を発見した。
病院に搬送され、目立った外傷はなかったが、死亡が確認された。
同日午前7時15分頃には、近くの用水路で、自ら腹や首を刺したとみられる傷を負った母親(32)が発見された。
近所の男性談:用水路で肩まで水につかった母親を発見した。顔は青ざめていて『大丈夫か』と声を掛けたが返答がなかった。母親と(兄妹は)一緒に仲良く散歩していた。信じられない」
慶ちゃんが通っていた幼稚園の男性園長談:心が痛む。最後に登園した13日もいつもの活発な姿を見せていた。ただ、母親は1週間ほど前から「新型コロナウイルスが心配なのでバス通園をやめたい」「娘は来年入園できるのか」など、毎日のように幼稚園へ不安そうに問い合わせてきた。
安中市:愛梨亜ちゃんが9月に定期歯科検診を受けた際、母親から育児相談はなかった。
※その後の捜査で、県警安中署は30日、2人を溺死させたとして、母親の藤巻久美子容疑者(32)=同市松井田町土塩=を殺人容疑で逮捕した。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/ade7368193b723ebad42edd627fffcf2967009ef
参考動画はコチラ↓↓
毎日のように幼稚園に問い合わせをしていたという証言から見ると、母親は精神的にかなり追い詰められていたように感じますね。
ネットでも、「コロナ鬱ではないか」といった指摘などもあり、母親の精神状態を心配する声が多く寄せられていました。
(Yahoo!ニュース コメント欄から引用)
世の中の母親は、確かに今とても不安ですけど子供を殺すという事にはなりませんね。
自分だけ生き残るという結末…子供には手をかけないで欲しかった。
義両親と同居のうえ、コロナで実家にもなかなか帰れず、1人でリフレッシュできる時間もなく追い込まれていったのではないでしょうか…
もう精神的に限界かも…と思っても、自分の病院なんて行く時間なかったんじゃないでしょうか。行政に相談するのも、気力が残ってる内じゃないと難しいね。メンタルクリニックも行政に相談も、周りに嫌な顔する人がいたら躊躇するかもしれないしね。
育児も家事も、「することが多すぎて大変で…」と言うと、周りは「手伝うよ」「じゃあそれは私がやるわ」など言うが、数日で元どおり、結局同じ人がやることになるって、よくあるよね。
もう、毎回信じるのも、やり方を説明するのもしんどくて、もう頼んでも仕方ないから、結局全部自分でするっていう。
事件現場について
事件は群馬県安中市松井田町土塩の住宅で起きました。
もしかしてコロナ鬱?予防のために知っておきたい基礎知識
母親の様子などから、「コロナ鬱だったのではないか?」と指摘する声もあります。
では、コロナ鬱の症状とは具体的にどのようなものでしょうか。
新型コロナウイルス(COVID-19)関連のメンタル面での影響
新型コロナウイルス関連の患者の訴えは、大きく分けると以下の3つ
- 自分や家族が罹患してしまうのではないかという、感染の直接の不安。
- 業績悪化などによる経済的な打撃など、感染がまん延することによる間接的な不安
- 自粛による生活の制限、連日のテレビ報道が続くことなどから引き起こされる不安
引用 https://orita-mental.com/covid-19
今回の場合は、①の症状が強く出ていたのではないでしょうか。
ここ数週間で再び感染者数も増加の一途をたどっていますので、急速に不安感が高まってしまったのかもしれません。
これは他人事ではなく、このような状況では誰の身にも同じことが起こり得るでしょう。
自分自身のメンタル面を健康に維持することが、いつも以上に難しくなっているように思います。
では、上記のような不安に駆られたらどう行動すれば良いのでしょうか。
今のところ正解はない問題ですが、一つの”提案”としてこんな心がけが紹介されていました。
- これまで通り規則正しく生活すること
- “3密”を避けて運動すること
- 誰かと話すこと
引用 https://orita-mental.com/covid-19
テレワークになってライフスタイルが大きく変わった方も多いと思いますが、それでも普段通りの時間に起きて、普通に朝食を取って、必ず着替えること。
そして、日光に当たり適度に身体を動かし、夜は夜更かしをせずに眠る。
当たり前のことを当たり前に続けることが、コロナに振り回されずに自分のメンタルを維持するコツです。
また、どんな形でもいいので誰かとコミュニケ―ションを取ることも大事。
リア友との接触が無理なら、SNS上の友達でも良いので、とにかく誰かとつながることが不安を劇的に軽減させることにつながるのです。
コチラの記事↓↓でも書きましたが、「死にたい」という衝動は一時的なもので、30分間やり過ごすことができれば自殺を思いとどまることができます。
JR西千葉駅で、制服を着た10代女性が飛び込み自殺!原因は?学校問題か家庭問題か・・・。死にたい衝動 正体と対処法をチェックして”魔”を退けよう
発作的に「死にたい」と思った時、気軽につながれる”誰か”を自分の中で決めておくことも大事かもしれません。
まとめ
群馬県安中市で、4歳と2歳の兄妹が死亡した事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年11月16日、群馬県安中市松井田町土塩の住宅の浴室で、4歳と2歳の兄妹が亡くなっていた
- 近くの用水路では、重傷を負った母親も見つかっており、無理心中を図った可能性がある
- コロナ鬱は誰にでも起こり得ることであり、生活環境の変化に振り回されず通常通りの生活を続けることが予防につながる
コチラの記事でも紹介しましたが、子どもを道連れにした無理心中は日本特有の犯罪です。
三重県名張市で36歳男性が2歳の娘を殺害して自殺!妻と長女を残して心中したのは何故か。無理心中と児童虐待は表裏一体?「道連れ心中」が日本で美化される本当の理由
「子供を自分の”モノ”だと思っている」「どんな事情があっても、子供を道連れにすべきではない」
という声もあるでしょう。
しかし、今回の場合は、冷静に考えられないくらいにメンタルが危機的状態にあったのではないか・・・という気がします。
周囲に大人の目があるにも関わらず、母親一人があらゆる不安を抱え込んでしまっていたのではないでしょうか。
悩みを打ち明けても「考えすぎだよ」と流されてしまっていたのかもしれません。
相談できる大人がいたのにわかってもらえない・・・その状況がかえって孤独感を強めてしまったのかもしれませんね。
ただ、今回、亡くなった二人には目立った外傷がなかったとのことで死因すらまだ特定されていませんので、今の段階で「無理心中」と決めつけてしまうのは少々乱暴です。
深夜にこの親子に何があったのか。
新しい情報が入り次第、追記していきます。
改めまして亡くなった兄妹のご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!