今日取り上げるのは、千葉県印西市の会社員女性(32)が3月から行方不明になっている事件についての続報です。
別居中の夫・小野陽容疑者(47)が「茨城県鉾田市の砂浜に穴を掘り、妻の遺体を埋めた」と話したことから、警察は死体遺棄容疑で逮捕状をとったとのこと。
小野容疑者は妻の名義で車検証申請書を偽造し車を購入した疑いで逮捕されていますので、「再逮捕」という形になります。
まだ遺体は発見されていないということですが、それでも逮捕は可能なのか?
事件について新たにわかったことをまとめると共に、遺体なき殺人、死体遺棄事件の行方についても見ていきます。
最後までお付き合いください!
茨城県・鉾田市 別居妻 死体遺棄事件についての概要は?
事件の概要についてはこちらの記事でまとめています。
千葉県印西市で32歳の女性が行方不明!別居中の夫は妻名義で車を購入。目的は?二人の間に何があったの?男女間 トラブルを避け,なおかつ愛される最も効果的な考え方とは
今回は、朝日新聞デジタルが報じた内容を元に、新たに明らかとなった情報を整理します。
事件の概要
千葉県印西市に住む会社員女性(32)が2020年3月から行方不明になっている。
女性は千葉県成田市内の勤務先を出た後、行方不明になった。
この件に関連して、別居中の夫・小野陽容疑者(47)が、1月に車を購入する際に妻の名前を無断で使ったなどとして10月に逮捕された。
警察は、茨城県に住む小野容疑者があやしまれずに別居中の妻に接触するため千葉県内のナンバーの車を購入したとみている。
小野容疑者はこの車に退社後の妻を乗せたと話しており、車からは女性の血痕も見つかっている。
新たにわかった情報
小野容疑者が、「茨城県鉾田市の砂浜に穴を掘り、妻の遺体を埋めた」と話した。
県警が周辺を捜索したが発見には至っていない。
小野容疑者は元群馬県警警察官。子どもの親権を巡って妻とトラブルになっていたという。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/2d75a8aa3e7a9515c0d8801683fb4d90f6eddcfd
参考動画はコチラ↓↓
続いて、容疑者についての情報です。

名前 小野陽
年齢 47歳
住所 茨城県つくば市学園の森2丁目
職業 会社員(元群馬県警警察官)
Facebook 同姓同名のアカウントは複数ありましたが、本人のものと特定できるものはありませんでした。
2人は離婚を前提として別居しており、子供の親権を巡って揉めていたとのこと。
コチラの事件もそうでしたが、離婚に際して男性は時に強引な行動に出てしまうことがあるようです。
藤島翔 Facebookは?福岡市で傷害事件発生!別れ話のもつれ?3歳の娘を連れ帰ろうとして、妻の親族の女性を車で引きずる!親権問題にありがちなトラブルをチェック!
別れ話に納得できず元交際相手を殺めてしまう男性も多いですが、妻への執着や憎しみを「子供を奪う」という形で晴らそうとする男性の心理も特徴的ですね。
ネットでは、このような形で母親を失った子供の今後を案ずる声や、遺体が見つかっていない状態での逮捕や立件について疑問視する声が上がっていました。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
これからどうするんだろうか、どちらかの祖父母が引きとって育ててくれれば良いですね。
母親殺されて、殺したのが父親なんて不幸。この男、子どもを理由にしてるけど妻を恨んで妻から全てを奪いたかっただけとしか思えない。本当に子どもの事を考えていたらこのような結果にはならない。
時間が経てば経つほど見つかりにくく
なる場所、例えば山林のススキ生える
場所なんかかもしれない。
一冬過ぎれば新しい草でわからなくなる。
死体なき殺人は有罪が難しいかもしれない
事件現場について
小野容疑者は、妻の遺体を茨城県鉾田市の砂浜に埋めたと供述しています。
問われる罪は?
小野容疑者は「死体遺棄」の容疑で再逮捕されます。
(死体損壊等)
第百九十条 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。(引用元:刑法第190条)
遺体が見つからなくても「死体遺棄罪」は成立するの?殺人罪は?
ヤフコメにもありましたが、もしこのまま遺体が見つからない場合はどうなるのでしょうか。
憲法では、本人の自白のみでは罪に問えないと規定されています。
容疑を裏付ける物証となる遺体が見つからなければ釈放されてしまうのか?
これについては、過去にも似たような事件があり、同じテーマで議論が繰り広げられていました。
専門家の見解を参考にしてみましょう。
【死体遺棄容疑での逮捕に遺体の有無は必要要件なのか?】
中央大大学院法務研究科の井田良教授(刑法):
「証拠の一つにすぎず、他に嫌疑を裏付ける相当な証拠があれば、法律上、逮捕などの強制捜査に支障はない。ただ、起訴段階ではより高度な証明が求められ、遺体がないままでの起訴は当然、ハードルが高い。例えば遺体の写真が存在するなど、『特別な状況』が必要になる」
関西学院大法科大学院の川崎英明教授(刑事訴訟法):
「理論的には遺体なき死体遺棄や殺人での有罪立証は可能。逮捕で身柄を拘束する事実は重い。今回のケースに関し詳細な事情は分からないが、遺体の発見が難航する可能性も踏まえた逮捕の判断が必要ではなかったか。その点で見通しの甘さがあった。客観的な証拠を積み重ねた上で、逮捕の是非を判断すべきだったのでは」
「過去にも遺体なき殺人、死体遺棄事件はあったが、法廷では有罪、無罪両方の判例があり、遺体に匹敵する状況証拠があるかどうかが判断の分かれ目」
引用 https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-26845.html
もしこのまま遺体が見つからなかったとしても、遺体に匹敵するような決定的な証拠があれば立件は可能だということです。
過去には、被害者の遺体が発見されなかったものの、起訴された容疑者に対して「殺人」と「死体遺棄」の疑いが認められると判断されたケースもあります。
ただ、海外(17世紀後半のイギリス)では、行方不明になった主人に対する殺人の疑いをかけられた下働きの男が犯行を自供 ⇒ 裁判を経て死刑が執行された後に、亡くなったはずの主人が旅先から帰還したという事例もあったそうです。
今回の場合はどうなのか・・・・。
遺体が見つかっていない今の段階では、ご遺族(特にお子さん)にしてみれば「もしかしたら」という可能性にかけてみたい気持ちもあるのではないでしょうか。
どちらにしても、早く安否が明らかになることを祈ります。
まとめ
千葉県印西市で32歳の女性が行方不明になっている事件についての続報をまとめました。
ポイントを整理します。
- 女性の別居中の夫・小野陽容疑者が「茨城県鉾田市の砂浜に穴を掘り、妻の遺体を埋めた」と話している
- 県警が周辺を捜索したが発見には至っていない
- 夫婦は子供の親権を巡ってトラブルになっていた
- 遺体が見つからない状態でも、確たる証拠があれば立件することは可能である
お母さんがいなくなっただけでも不安なのに、お父さんもこのような形で逮捕されることになり、お子さんは何を、誰を信じたら良いのかわからない状態になっていることでしょう。
夫婦で「合わない」と思う部分があったから別居に至ったのでしょうし、それは男女の問題なので仕方なかったと思います。
しかし、それなら「もう、そっとしておいてあげよう」という気にはならなかったのでしょうか。
一緒にいて守ってあげられないなら、離れたところから妻と子の幸せを願うこともできたはず。
どんな形であっても二人のサポートを続けていれば、もしかしたらまた二人の人生は重なり合うことができたかもしれないのに、小野容疑者はそれを全て自分の手で壊してしまったのです。
また新しい情報が入りましたら追記していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました!