今日取り上げるのは、長崎県佐々町の路上で、41歳の男が知人女性を殺害したとして逮捕された事件についてです。
漁業・三宅秀夫容疑者(41)が逮捕されました。
殺害された佐世保市湊町の洋服店従業員・古川葉子さん(41)は、三宅容疑者とのトラブルについて佐世保署に電話で相談していたとのこと。
しかし、改めて状況を確認するため複数回電話したが、つながらなかったと説明しています。
事件の概要をまとめると共に、男女トラブルの相談先や、相談した場合のその後の流れについても見ていきます。
最後までお付き合いください!
長崎県・佐々町 知人女性殺害事件についての概要は?
事件の概要について、共同通信、日本テレビが報じた内容を元にまとめます。
2020年11月10日夜、三宅秀夫容疑者(41)は相浦署に「人を殺した」と電話した上で出向いた。
殺害されたのは佐世保市湊町の洋服店従業員古川葉子さん(41)で、10月30日午後、三宅容疑者とのトラブルを佐世保署に電話で相談したばかりだった。
署は周囲の人たちに相談するよう助言。
11月2日、古川さんに改めて状況を確認するため複数回電話したが、つながらなかったと説明している。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/589746cec3151868eba4b0d90a94992fcdf6c427
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/ff3cde64b69b50e63444c30e23a185b375e141b1
参考動画はコチラ↓↓
続いて、容疑者についての情報です。
名前 三宅秀夫
年齢 41歳
住所 長崎県佐世保市相浦町
職業 漁業
Facebook もしかしたら・・・と思うアカウントはありましたが、断定することはできなかったため掲載は控えさせていただきます。
「知人」と表現されていますので、「交際」までは発展していない段階でのトラブルだったのでしょうか?
とすれば、ストーカー?
「何カ月か前も喧嘩していた」という情報もありますので、少なくとも友達以上の関係ではあったのかもしれません。
この類のニュースがあると必ず「警察に相談していたのになぜ防げなかったのか」という議論がなされますが、ネットでは警察をフォローする書き込みが多かったのが印象的です。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
警察が未然に防いだ事件は、起きなかったから誰も知ることはない。
ごく一握りの守りきれなかった部分だけをとらえ、警察を批判するのはマスコミがそこだけ主張するから。
批判されることより。数万倍は感謝されることの方が多いと思う。でもマスコミはそんなこと報道しませんよね、面白くないから。
動いてくれるケースもある
友人の女子高生が襲われました
逃げて助かりましたが
1日だけ自宅前で張り込みをしてくれた
そうです
事件現場について
事件は長崎県佐々町の路上で起きました。
問われる罪は?
三宅容疑者は「殺人」の容疑で逮捕されています。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(引用元:刑法第199条)
ストーカー!?と思ったら、まずはどこに相談すれば良いの?その後の流れは?
しかし、ストーカー規制法が制定され警察の意識が変わり、男女間の事案でも積極的に介入するようになった(充分ではない時もある)。
しかし、100パーセント警察だけで防ぐことが出来るかというとそれは無理。
相談者が警察の助言を守ったり、家族の協力も重要
上記コメントにもあるように、ストーカーの規制が求められるようになったのは約20年前の1999年に起きた「桶川ストーカー殺人事件」でした。
「桶川ストーカー殺人事件」の概要
被害者女子大生の交際相手だった男Aが、交際を絶たれたことを逆恨みし、被害者に対し、兄たちとともにストーカー行為を繰り返した。
その後、被害者側が埼玉県警察に届け出たが、警察側は必要な措置を取らなかった。
1999年10月26日、加害者らが共謀の上、桶川駅西口で被害者を刺殺した。
引用 https://gentosha-go.com/articles/-/24628
この事件での警察の対応には明らかに問題があったため、2000年に「ストーカー規制法(ストーカー行為等の規制等に関する法律 )」が成立したというわけです。
では、この法律ではどのような行動が規制されるのでしょうか。
- つきまとい・待ち伏せ・押し掛け・うろつき等
- 監視していると告げる行為
- 面会や交際の要求
- 乱暴な言動
- 無言電話、拒否後の連続した電話・ファクシミリ・電子メール・SNS等
- 汚物等の送付
- 名誉を傷つける
- 性的しゅう恥心の侵害
引用 https://gentosha-go.com/articles/-/24628
今回、三宅容疑者は古川さんに対して「叩いて、首を絞めた」と暴力をふるったことを認めていますので、上記④に該当しますね。
古川さんが具体的にどのような行為について警察に相談していたかは明らかにされていませんが、「署は周囲の人たちに相談するよう助言した」とのことですから、相談を受けた時点ではそこまでヘビーなストーカー行為ではなかったのかもしれません。
それでも、警察が改めて事情を確認しようとして接触を試みていることを考慮すると、やはり「ちょっと危ないかな」と思える”何か”を感じ取っていたのではないでしょうか。
では、「この男、ちょっと危ないかも」と思ったら具体的にどこに相談すれば良いのか。
そして、相談した後、警察はどのように対応してくれるのでしょうか。
まず相談先ですが、「#110」とは別に「警察相談専用電話 #9110」という番号があります!
専門の相談員が対応してくれますのでコチラにアクセスしてください。
![]()
引用 useful/article/201309/3.html
続いて、警察に相談してからの流れについて。
被害者が最寄りの警察署に届け出れば、警察署長等から加害者に対して「ストーカー行為を行ってはならない」と警告。
警告を無視してストーカー行為が続けられれば、通常は逮捕されることになる。
また、警告とは別に都道府県公安委員会から禁止命令が発されることもある。
ストーカー行為をしたこと自体が刑罰の対象になり、禁止命令に違反してストーカー行為をすればさらに重たい罰を科されることになる。
引用 https://gentosha-go.com/articles/-/24628
このように、相手の気持ちを無視して迷惑行為をしただけでも「ストーカー」として厳しいペナルティーが与えられます。
恋をすると冷静さを失ってしまうということは誰にでも起こり得ることですが、一線を越えてしまうと犯罪になりますので注意が必要ですね。
まとめ
長崎県佐々町で起きた知人女性殺人事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年11月10日夜、三宅秀夫容疑者は古川葉子さんを殺害し、警察に自ら出頭した
- 古川さんは、三宅容疑者とのトラブルを佐世保署に電話で相談したばかりだった
- 異性に対するつきまといは「ストーカー規制法」で厳しく規制される
警察では、相談業務を専門に担当する「警察安全相談員」などの職員(警察官、元警察官等)が、相談者のプライバシーの保護や心情・境遇などに配慮しながら相談に対応してくれるそうです。
「相談内容に応じて関係する部署が連携して対応し、指導、助言、相手方への警告、検挙等、相談者の不安等を解消するために必要な措置を講じています」
政府広報オンラインにはこのように記載されていますので、相談してすぐに解決するというものではありません。
少なくとも今回の場合、警察は具体的な策を取ろうとして古川さんに接触を試みていたわけですから、「相談していたのになぜ事件を防げなかったのか」と警察を責めるのは酷じゃないかな・・・と、個人的には思います。
しかし同じようなケースが非常に多いのもまた事実。
相談後に加害者が凶行に及ぶ事件が多いので、何かしらの形で相談したことがバレてしまうのでしょうか?
相談したことに気づかれずに警察に動いてもらうのは、実は想像以上に難しいことなのではないか・・・と、改めてストーカー対策の難しさを実感しました。
また新しい情報が入りましたら追記していきます。
改めまして、亡くなった古川さんのご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!