今日取り上げるのは、仙台市内のマンションの一室に母親の遺体を放置したとして、女とその息子が逮捕された事件についてです。
仙台市青葉区土樋1丁目の無職・遠藤裕美容疑者(59)と東京都中野区の無職・遠藤大輔容疑者(38)が死体遺棄の疑いで逮捕されています。
2人は、2020年8月下旬頃、裕美容疑者の母親である遠藤和江さん(82)の遺体を青葉区内のマンションに遺棄した疑い。
実はこのマンションは、裕美容疑者のものでも和江さんのものでもない、別の所有者の物件であったことが明らかになりました。
なぜ遺体を遺棄したのか?という点も気になりますが、そもそも和江さんの死因はなんだったのかも謎ですね。
最近この手の事件が多いように感じますが、今回も「お金がなくて放置した」系の事件なのでしょうか。
事件の概要をまとめると共に、改めて、親族が亡くなった場合に必要な手続きについても見ていきますので最後までお付き合いください!
宮城県・仙台市 マンション母親遺体遺棄事件についての概要は?
事件について報じたTBC東北放送、仙台放送の報道内容を元に概要をまとめます。
容疑
仙台市内のマンションの一室に母親の遺体を放置したとして、仙台市青葉区土樋1丁目の無職・遠藤裕美容疑者(59)と東京都中野区の無職・遠藤大輔容疑者(38)が逮捕された。
2人は、2020年8月下旬頃、裕美容疑者と同居していたの母親・和江さん(82)の遺体を、本人や裕美容疑者の所有ではない仙台市青葉区内の別のマンションに放置した疑いが持たれている。
事件発覚の経緯
8月下旬、特別定額給付金について和江さんに連絡しようとした仙台市が警察に安否確認を依頼し、10月22日に和江さんが住んでいたマンションとは別のマンションで遺体が見つかった。
和江さんの死因は分かっておらず、警察は、死亡した経緯や共犯者の有無などを調べている。
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/ff00d6a233f5c255750533eb69e435bffb6affe7
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/46012f15c677463f7ffe428d4379f5449f667396
参考動画はコチラ↓↓
続いて、容疑者に関する詳細です。
容疑者①
名前 遠藤裕美
年齢 59歳
住所 仙台市青葉区土樋1丁目
職業 無職
Facebook 同姓同名のアカウントが複数ありましたが、本人のものと特定できるアカウントは見つかりませんでした。
容疑者②
名前 遠藤大輔
年齢 38歳
住所 東京都中野区
職業 無職
Facebook 同姓同名のアカウントが複数ありましたが、本人のものと特定できるアカウントは見つかりませんでした。
両容疑者とも「無職」とのことなので、コチラの事件↓↓のように「葬儀をしようにもお金がなかった」ということなのか?
佐々木久江 Facebookは?横浜市のアパートに白骨化した男性の遺体!「お金がないのでそのままにしていた」内縁の妻の供述がリアル過ぎる!死後 かかる費用 抑える方法ってあるの?
それとも、年金の不正受給を狙った犯行だったのか。
このところ、年金受給を目的として親の死を隠す犯行にじわじわ増えていますので、その可能性も無きにしも非ずですね。
菊地進、菊地明 Facebookは?秋田県由利本荘市で死体遺棄事件発生!母親の遺体を自宅に放置。目的は年金の不正受給?その実態と制度上の問題点
ただ、最も気がかりなのは、「和江さんがどのような経緯で亡くなったのか」ということです。
その死にも両容疑者が関与していたのかどうか?今後の捜査に注目していきましょう。
謎の多い事件に、ネットではこんな声が上がっていました。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
人間性は「振りを見て」形成されていく。
どちらか片親が亡くなると金の工面からか?葬儀も行わず、そのまま遺棄する。年金を持続的に受け取ることを目的とする場合もある。
人間として子の務めとして、亡くなってしまったなら、まずは荼毘、火葬だろう。
金がないなら市町村に相談してくれ!
とりあえずは何とかしなければならないことぐらいは分かるだろうに、、、
事件現場について
和江さんの遺体は、仙台市青葉区内のマンションの一室で発見されました。
問われる罪は?
裕美容疑者と大輔容疑者は「死体遺棄」の疑いで逮捕されています。
(死体損壊等)
第百九十条 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。(引用元:刑法第190条)
親が亡くなったらどうすれば良いの?必要な手続きをチェックしておこう!
両容疑者がなぜ和江さんの遺体を放置したのか、現段階ではわかっていません。
では、もし自分の親が突然亡くなってしまったら、正式にはどのような手続きを踏めば良いのでしょうか。
ざっくりと、その流れを確認してみましょう。
- 救急車を呼び、蘇生措置を行ってもらう
- 警察に連絡し、調査や事情聴取を受ける
- 遺族で相談し、喪主を決める
- 葬儀社に連絡し、手続きを行う
- 病院で死亡診断書をもらい、役所に届け出る
- 寺に連絡する
- お通夜・葬儀・火葬を行う
- お墓の手続きを行う
- 遺産相続を行う
引用 https://www.yoriso.com/sogi/kyusei/
もし病院で亡くなったのだとしたら、死の事実は隠せなかったでしょう。
おそらく和江さんは、自宅で亡くなったのではないでしょうか。
82歳という年齢を考えれば、「自宅で突然亡くなる」というケースも十分に考えられます。
本来であればすぐに119番、110番通報してしかるべき処置や調査をしてもらうべきでしたが、それをしなかったということですよね。
何か知られると不都合な事情があったのか?
葬儀にかかる費用のことが心配だったのか?
それとも、なんだかんだと手間のかかる手続きのことを考えて、連絡を先延ばしにしてしまった挙句に収拾のつかない事態になってしまったのか?
・・・もちろん、親の死を放置するというのは人の道に外れている行為ではありますが、確かに、死亡から遺産相続までに必要な手続き一覧を見るとちょっと気が萎えるのもまた事実ではあります。↓↓
親の死後に必要な法的手続きの一覧
- 死亡届の提出(届出義務者が被相続人の死亡の事実を知った日から7日以内)
- 銀行等の金融機関への連絡
- 死亡保険金の受け取り
- 健康保険、遺族年金の手続き
- 遺言書の確認、検認
- 相続人の調査
- 相続財産の調査
- 相続放棄、限定承認の手続き(相続の開始があったこと(死亡したこと)を知った日から3か月以内)
- 所得税の準確定申告(相続の開始があったこと(死亡したこと)を知った日の翌日から4か月以内)
- 遺産分割協議、遺産分割協議書の作成
- 預貯金等の払い戻し(一定の場合には10年以内)、名義変更、登記移転
- 相続税の申告、納付(被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10ヵ月以内)
- 遺留分減殺請求(遺留分権利者が、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知ったときから1年以内)
- 相続税についての更正の請求、修正申告、期限後申告
引用 https://isansouzoku-guide.jp/siboutetuduki
ただ、こういった手続きを代行してくれる業者もあります。
基本料金15万円はちょっと高いと感じるかもしれませんが、「おまかせパック」なら死後の面倒な手続きを全て代行してもらえるので残された遺族としてはだいぶラクですよね・・・。
筆者も含め、これから終活を始める方は、葬儀費用に加えてこういった代行費用も用意しておいてあげるのが残された子や孫への愛情の表し方の一つとも言えるかもしれません。
まとめ
宮城県仙台市で82歳の女性の遺体がマンションに遺棄された事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 遠藤裕美容疑者(59)と、その息子の大輔容疑者(38)は、裕美容疑者の母親である和江さん(82)の遺体をマンションの一室に放置した
- このマンションの名義は、両容疑者のものでもなく、和江さんのものでもなかった
- 親族が亡くなった後には膨大な手続きが必要だが、全てお任せできる代行業者もある
かつての日本であれば親族同士の交流も今より盛んだったでしょうし、82歳のおばあちゃんの姿が何日も見えなければ誰かが気づいて騒ぎ始めたでしょう。
2ヶ月以上も放置され、役所が動き出すまで事件が発覚しなかったという点に、現代の”闇”を感じます。
改めまして、亡くなった和江さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
和江さんの死因など、新しい情報が入り次第、追記していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました!