今日取り上げるのは、読谷村の渡具知ビーチで、16歳の女子高生が意識不明で倒れていた10代の女性を救助したお手柄についてです。
プロの目から見ても「パーフェクト!」と評される的確な処置で人命を助けた美里高校2年生の高山知奈さん(16)に感謝状が贈られました。
高山さんは、安全な場所への移動や回復体位の確保、心臓マッサージ、自動体外式除細動器(AED)の装着の指示、さらには傷病者の体温確保や状況・処置の記録なども行っていたとのこと。
事故の概要をまとめると共に、イザという時のための「AEDの使い方と心肺蘇生」についても見ていきますの最後までお付き合いください!
沖縄県・読谷村 女子高生 人命救助の概要は?
事故について報じた沖縄タイムスの報道内容を元に、概要をまとめます。
- 美里高校2年生の高山知奈さん(16)は、読谷村の渡具知ビーチで、意識不明で倒れていた10代の女性を迅速で的確な判断で救助した
- 安全な場所への移動や回復体位の確保、心臓マッサージ、自動体外式除細動器(AED)の装着を周囲の人に指示、また、傷病者の体温確保や状況・処置の記録なども行っていた
- ニライ消防本部の照屋圭一消防長:「パーフェクトで顕著な功績。消防職員でもこれだけの処置を覚えるのは難しい。誰もがちゅうちょする場面で救命行動に着手した勇気、判断が尊い命を救った」
- 高山さん:「中学2年生の頃に学校で受講した救命講習の経験があった。私しか適切な救命指示ができないと思い、スイッチが入った」「女性の命を助けられたことがとてもうれしい。将来はどんな状況でも人を助けられるような仕事に就きたい」
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/bb75dabe512e91e2fb96b0e4f8fd170fc4631ea3
筆者もそうですが、AEDの使い方なんて全く知らないし、学んでみようと思ったことすらなかった・・・という方もいらっしゃるでしょう。
実際のところ、使い方を知っていても「でも、もし手順を間違ってしまったら・・・」と躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか?
そんな中、今回の高山さんの行動は本当の勇気があるものだったと思います。
ネットでも、その勇気と行動力、冷静さを称える声が非常に多く集まっていたのが印象的でした。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
1. 安全なところで、大声で呼びかけて刺激をしても意識がなければ、周りの人に「救急車」を呼んでもらう、AEDを持ってきてもらう。
↓
2. 反応がなければ、呼吸をしているかどうか調べる。なければ心臓マッサージを始める
↓
3. AEDを作動させて、機械の指示に従って除細動を試みる。
まあ、プロの人でも順番を間違えますからね。講習会・トレーニングで真面目に覚えないと難しいです。お見事でした。
事故現場について
事故は沖縄県読谷村の渡具知ビーチで起きました。
いい機会だから確認しておこう!イザという時の人命救助の手順
意外と誤解されている方も多いようですが、AEDの使用に特別な資格は要りません。
「今、必要だ」と思ったら、私でもみなさんでも積極的に使用して人命救助に当たっても良いのです。
では、実際にもし自分も、誰かの命を救わなければならないという状況に立たされたらどうすれば良いのか?
まずはコチラの参考動画をご覧ください↓↓
手順を簡単にまとめると以下のようになります。
- 倒れている人を発見したら、意識を確認
- 呼吸を確認(心停止を判断)⇒ 呼吸があれば、横向きに寝かせ、救急隊を待ちます。
- 呼吸ナシと判断された場合は、胸骨圧迫で血液を全身に送る
- 到着したAEDをすみやかに装着
- 電源を入れる
- 除細動パッドを貼る
- 「ショックボタン」を押す
※この時、電気ショックが必要ないと判断された場合、ショックボタンを押しても放電されません。
電気ショックが必要と判断された場合は、
「電気ショックが必要です。体から離れてください」
「オレンジ色のショックボタンを押してください」
と音声ガイドが流れますので、それに従って「ショックボタン」を押してください。その後も、音声ガイドに従って胸骨圧迫を続けてください。
引用 https://www.aed.omron.co.jp/revive/revive.html
素人目に見て、最も難易度が高いと思われるのは「胸骨圧迫」ですね。
Omronのサイトにある解説が非常にわかりやすいので、コチラを参考にしてみてください。
![]()
引用 https://www.aed.omron.co.jp/revive/revive.html
咄嗟の時、これだけのことを冷静にできるのかどうか・・・正直、筆者には自信がありません。
ですが、「電気ショックが必要ないと判断されたらボタンを押しても放電されない」という点を知れただけでもちょっと安心しました。
必要ないときは放電されないわけですし、逆に、必要な方には適切な処置を施すことができるわけですから、やらないよりは当然やったほうが良いわけです。
私のような臆病な人間にも、「自分でも救える命があるなら、イザというときは使ってみようかな」「ちょっと、使い方を勉強してみようかな」と思わせてくれたというだけでも、今回の高山さんの行動は本当にお手柄だったと思います!
まとめ
以上、沖縄県読谷村の渡具知ビーチで16歳の女子高生が意識不明の女性を適切な処置で救助したファインプレーについてまとめました。
ポイントを整理します。
- 高山知奈さん(16)は、読谷村の渡具知ビーチで、意識不明で倒れていた10代の女性を的確な処置で救命した
- AEDの使い方や周りへの指示の出し方もパーフェクトであり、消防署から感謝状が贈られた
- ADEは一般の人でも使える機器であり、これを利用することによって多くの命を救える可能性がある
プロでも慌てると手順を間違うことがあるそうですから、やはり人命救助というのは資格やスキルよりも「冷静さ」が必要なのでしょう。
「イザという時の行動にその人の本質が表れる」とはよく言われることですが、高山さんは普段から落ち着いて物事を考えられる集中力がある方なんでしょうね。
正直、自分の生活圏のどこにAEDがあるかすら知らないという方も多いと思います。
これを機に、せめてAEDのある場所くらいはチェックしておきましょう!
改めて、高山さんの勇気ある行動に敬意を表したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!