今日、取り上げるのは、福島県いわき市小名浜の小名浜港防波堤からワゴン車が転落した事故についてです。
車内から救助された栃木県那珂川町馬頭、会社員渡辺憲士さん(45)と知人とみられる女性が亡くなりました。
目撃していた人によれば「車が走って来て、そのまま止まらず海に落ちた」とのこと。
自殺か、事故か?
事件の概要をまとめると共に、車が水没してしまった場合の脱出方法についても見ていきたいと思います。
最後までお付き合いください!
福島県いわき市 ワゴン車男女溺死事故の概要は?
事故について報じた読売新聞オンラインの報道内容を元に事件の概要をまとめます。
- 2020年10月10日午前1時45分頃、福島県いわき市小名浜の小名浜港防波堤からワゴン車が転落したと、近くで釣りをしていた男性が110番した
- 駆けつけた消防隊員が車内から栃木県那珂川町馬頭、会社員渡辺憲士さん(45)と知人とみられる女性を救助したが死亡した
- 2人とも溺死だった
- いわき東署の発表の発表:「渡辺さんらは知人4人で釣りに来ていて、他の2人は別の車に乗っていて無事だった」
- 通報した釣り人の証言:「車が走って来て、そのまま止まらず海に落ちた」
- 警察は、現場の状況から、誤って海に落ちた可能性があるとみて調べている
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/75279050dea1d56ea0d798b197573750a82ed033
コチラの映像で見てみると、目撃談の通り、全くブレーキを踏んだ気配はなく海に突っ込んでしまったようです。
「釣りの帰り」とのことなので、自殺ではなく事故と見て間違いないでしょう。
深夜2時近くの出来事ですから、海との境界が分からなくなってしまったのかもしれません。
ネットでも、夜の海の怖さについて指摘する声が多く寄せられていました。(Yahoo!ニュース コメント欄より引用)
ありえないと思う人いるかもしれんが、ライト付けてても暗闇で一瞬の油断と思い込みってあるんだよ。
俺昔、原付バイクで初見の道でまっすぐの道だと思っていたらいきなり田んぼで思いっきり突っ込んだことがある。俺はバイクで田んぼだったからけがもなかったけど落ちたと理解するまで一瞬わからなかったから
多分落ちた瞬間は「え?」って感じで気づいたときには閉じ込められていたと思う…特に同乗の方は気の毒で仕方がない。
何も出来ないもどかしさの中、海の中でしばらく消えなかったヘッドライトの光を眺めていた事を思い出しました。ご冥福をお祈りします。
個人的には、台風が近づいている夜でも海で釣りをする人がいるんだな・・・ということに驚きました。
映像では雨も降っていたようですし、視界が悪かったのも影響したのかもしれません。
おそらく、落ちた瞬間は二人とも何がおこったのかわからなかったのではないでしょうか。
事故現場について
事故は福島県いわき市小名浜の小名浜港防波堤で起こりました。
もし車で海に落ちてしまったらどうすれば良いの?水没した車から脱出する方法は?
さすがに日中であれば、このような事故にはならなかったでしょう。
「夜の海には近づかないこと」
これが最も確実な対処法と言えるかもしれません。
しかし、明るい時間帯であっても、「ブレーキとアクセルを間違った」「間違ってバックしてしまった」などの原因で誤って海に転落してしまうことは誰にでもあり得ることです。
そんな時、助かる道はないのか。
ヤフコメに参考になるコメントがありましたのでシェアします!
”クルマが水没!!水深何cmまでスライドドアは開くか?(ミニバン)”
スライドドアでも、開けるときちょっと外側に出るので、そこが外からの水圧で押さえこまれるから、開かなくなっちゃう。普通のドアは、まず開かない。
完全水没まで待っても、車内の方が外よりは水位が低いままだから、やはり水圧の差で開けにくい。開かないことはないけど、かなり力がいる。まさにラストチャンス。
ベストなのは、落水してすぐ、パワーウィンドウが動くうちにすぐ全開にして、窓から逃げる事。
パニックになってると、こういうことを冷静に判断できなくなって、意味なく暴れたりして、消耗してしまうんでしょうね。
実際の動画はコチラ↓↓
「ドアも窓も明かなくなった場合、車内外の水圧が小さくなるまで待ちましょう」とのことですが、そんな状況でそこまで冷静でいられるか・・・というと筆者は自信がありません。。
もう一つの策として「脱出用のハンマーで窓を叩き割って出る」という方法もあります。
JAFでは「水没時、何を使えば車の窓は割れるか」という実験も行っていますのでコチラも参考にしてみましょう。
【窓を割るのに試したもの】
- ヘッドレスト
- 小銭を入れたビニール袋
- スマートフォン
- ビニール傘(先はプラスチック製)
- 車のキー
- 脱出用ハンマー(ポンチタイプ)
- 脱出用ハンマー(金槌タイプ)
- 脱出用ハンマー(小型ポンチタイプ)
結果
①~⑤のものでは窓を割ることはできず、窓を割ることができたのは、脱出用ハンマーのみだった。
ただし、フロントガラスは貫通しにくい合わせガラスのため、脱出用ハンマーでも割ることはできなかった。
引用 https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/submerge/window
脱出用ハンマーには、シートベルトを切る機能もあるとのこと。
最近は大雨によって川が氾濫し、車に閉じ込められる・・・という事例も多くなっていますので、どこにお住まいであっても「脱出用ハンマー」は必須ですね。
Amazonでも取り扱いがあり、価格も1000円以下!
この機会に、みなさんも発注されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、福島県いわき市小名浜の小名浜港で男女2人が乗ったワゴン車が海に転落した事故についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年10月10日午前1時45分頃、福島県いわき市小名浜の小名浜港防波堤から男女2人が乗ったワゴン車が転落した
- 乗っていたのは渡辺憲士さん(45)と知人女性で、二人とも溺死した
- 現場の状況から、2人は誤って海に転落したものと見られている
- 車が水没した場合、脱出用ハンマーで窓ガラスを叩き割って出るというのが最もシンプルで確実な脱出法である
誰も、「今日は事故に遭いそうだ」なんて危険を予測できている人はいないでしょう。
深夜ですから、海の色とアスファルトの色が同じ様に見えてしまったのかもしれません。
コロナ渦で釣り人口が増えているという話もよく耳にしますし、海釣り、特に夜間の釣りには十分な注意と対策が必要ですね。
決して他人事ではない事故だったと思います。
改めまして、亡くなったお二人のご冥福をお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました!