今日、取り上げるのは、新潟県長岡市の住宅で51歳の男が妻と共謀して高校生の息子を殺害しようとした事件についてです。
長岡市中之島の無職・金泉 修 容疑者(51)が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
高校生の息子は無事でしたが、金泉容疑者の妻・早苗さん(51)と義理の母親である椿フミ子さん(80)は死亡が確認されたとのこと。
警察は、金泉容疑者が無理心中を図った可能性があるとみて捜査しています。
結果的には無事でしたが、まだ未来ある10代の息子の命を奪おうとした背景にはよほどの事情があったのでしょう。
事件の概要をまとめると共に、無理心中に多い動機と注意すべき前兆についても見ていきます。
最後までお付き合いください!
新潟・長岡市 一家心中未遂事件の概要は?
事件について報じたNST新潟総合テレビの報道内容を元に事件の概要をまとめます。
- 2020年10月7日午前、新潟県長岡市の住宅から110番があり、この家に住む金泉早苗さん(51)と椿フミ子さん(80)が遺体で見つかった
- 通報したのは10代で高校生の息子
- この息子を殺害しようとした疑いで、金原さんの夫である金泉修容疑者(51)が殺人未遂の疑いで逮捕された
- 容疑者も首にけがをしており、自分で傷をつけた可能性が高い
- 金泉容疑者は「妻と殺そうとしたことに間違いありません」と容疑を認めており、妻と共謀して息子を殺害しようとした疑いが持たれている
- 警察は、無理心中を図った可能性もあるとみて、2人の死因や事件の経緯を調べている
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/bbcc926b91123e4360f5f200eca9789fac2fcdb9
続いて、容疑者に関する詳細です。
名前 金泉修
年齢 51歳
住所 新潟県長岡市中之島
職業 無職
Facebook 本人のものと思われるアカウントは見つかりませんでした。
わかりにくいので、状況を整理すると・・・
- この住宅には、金泉修容疑者、妻の早苗さん、高校生の息子、そして早苗さんの母親である椿フミ子さんが同居していた
- 金泉容疑者と早苗さんが、何らかの理由で、共謀して息子を殺害しようとした
- しかし、実際は息子は殺害に至らず、早苗さんとフミ子さんが死亡した
- 金泉容疑者も手や首に切り傷を負っていたが、息子は無傷だった
息子が抵抗したのは間違いなさそうですが、なぜ早苗さんとフミ子さんが亡くなったのか?
ネットではこんな声が上がっていました。(Yahoo!ニュースコメント欄から引用)
何らかの理由で、妻と共謀して息子を殺そうとしたものの、若い息子に対抗され逆にやられたってこと?
義母の死因は?
なので妻とその母のおばあさんが亡くなっていて夫は首と手首に傷を負っていたようです。
なぜそのようなことになったのか経緯はわかりませんが、家から近い場所であった事件なので大変驚いています。
息子さんは息子さんの未来があります。
大変でしょうが頑張ってほしい
事件現場について
事件は新潟県長岡市中之島で起こりました。
問われる罪は?
金泉容疑者は「殺人未遂」の疑いで逮捕されました。
早苗さんと椿さんの死因についてはまだ明らかになっていませんが、もし金泉容疑者が関与しているのであれば殺人罪も適用されるでしょう。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(未遂罪)
第二百三条 第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。(引用元:刑法第199条、203条)
動機は経済苦?統計から、無理心中の動機について考える
今回、結果的に息子さんは無事でした。
しかし、こちらのデータにもあるように2003年から2018年までの死亡児童計1211人のうち、無理心中は498人で41%を占めています。
![]()
引用 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65903?page=3
では、どのような事情で心中を考えるのでしょうか。
無理心中についての詳細な統計データは見つかりませんでしたが、40歳以上の自殺者の「動機」にヒントがありそうだったのでシェアします。
![]()
引用 https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/19/dl/2-3.pdf
「健康問題」が圧倒的に多いですが、「家庭問題」「経済・生活問題」も2位、3位となっています。
今回の金泉容疑者も「無職」とのことなので、経済的な悩みを抱えていた可能性も高いですね。
高校生の息子がいるとなれば、これからまだまだお金がかかる時。
コロナの影響で職を失ってしまったのか?あるいは、健康上の問題で働けなくなってしまったのか。
いずれにしても、金泉容疑者が非常に追い詰められた状況にあったのは間違いないでしょう。
では、こういった悲しい事件を防ぐためにはどうすれば良いのか。
臨床心理士の矢幡洋氏は日常生活で家族や友人にこんなサインがあったら要注意だと指摘しています。
無理心中や自殺の前兆?要注意な変化
「食欲が減っていたり、夜に寝ても午前3時、4時に目が覚めてその後、全然眠れなかったりしていたら、うつ状態にある可能性が高いので注意が必要です。
悲観的なことばかり口にする、極端に口数が減る、といったこともひとつのサインです。
『~に狙われている』など被害妄想的な言動が生じると、精神の失調が疑われます。周囲の人は早めの病院の受診を促すべきです」
引用 https://www.news-postseven.com/archives/20140705_264216.html?DETAIL
ここ数ヶ月、悲しいニュースが続いています。
あなたの周りにも、「最近、ちょっとおかしいな」と思うサインを出している方はいないでしょうか?
「最近、ちゃんと眠れてる?」「食欲ないけど、大丈夫?なんかあった?」
そんな風に気遣ってもらうだけでも、バカな考えを打ち消すことができるかもしれません。
誰もが自分の生活を守ることに必死・・・こんな時だからこそ、周りの人にもっと意識を向けてみましょう。
「気づかないフリ」をしたら、ずっと後悔を残すことになってしまうかもしれません。
まとめ
以上、新潟県長岡市で起きた一家心中未遂事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 2020年10月7日、新潟県長岡市の住宅で、この家に住む金泉早苗さん(51)と椿フミ子さん(80)が遺体で見つかった
- 金原さんの夫である金泉修容疑者(51)が、10代の息子を殺害しようとした「殺人未遂」の疑いで逮捕された
- 警察は、無理心中を図った可能性もあるとみて捜査している
- 40歳以上の無理心中や自殺の背景には「健康問題」や「家庭問題」「経済・生活問題がある」
まさに命からがら逃げ出した形となった息子さんですが、今回のことは一生消えないトラウマになってしまうでしょう。
金泉容疑者は、これから息子さんとどう向き合っていくのか。
雑誌“Emotion”に掲載された研究論文(ワシントン・ステート・ユニバーシティ・バンクーバー)によれば、親は子どもの前でネガティブな感情を抑圧するよりも、健全な方法で表現したほうが良いということが明らかになったそうです。
親がネガティブな感情を抑圧すると、子供はそれを敏感に察知してしまい、その感情が伝染してしまうのです。
私たち親は、ついつい「子供の前では笑顔でいなくては」と思いがちですが、無理をするのはかえって逆効果。
生きていれはツラいこともあるし、時には泣きたい夜もある。
カッコ悪い姿を見せることで、子どもは「親も人なんだよな」「辛いときは泣いていいんだよね」とネガティブな感情の処理方法を学ぶのです。
金泉容疑者は、息子さんの前で強がり過ぎたのかもしれませんね・・・。
改めまして、亡くなった早苗さんとフミ子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
詳細が分かり次第、追記していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました!