今日取り上げるのは、宮城県仙台市で、母親の遺体を燃やした専門学校生の男が逮捕された事件についてです。
村上淑さん(55)が亡くなり、村上陽都容疑者(21)が死体損壊などの疑いで逮捕されました。
淑さんの遺体は骨に近い状態まで焼かれていて、司法解剖で身元が特定できないほどの状態だったとのこと。
この親子の間に何があったのでしょうか。
事件の概要をまとめると共に、親を殺す子供の心理や原因についても見ていきますので最後までお付き合いください。
仙台市 21歳専門学生 母親遺体損壊事件の概要は?
事件について報じたKHB東日本放送、仙台放送の報道内容を元に、概要をまとめます。
- 仙台市の専門学校生、村上陽都容疑者(21)は、2020年7月16日の夜~17日の朝にかけて、身元不明の遺体を名取市内の公園で燃やし、遺棄した
- 遺体は骨に近い状態まで焼かれていて事件直後の司法解剖では身元が特定できなかった
- その後のDNA鑑定で、遺体は村上容疑者と同居していた母親(美容室経営の村上淑さん(55))と確認できた
- 死因は分かっていない
- 村上容疑者は「自宅で亡くなっていた母親を見つけ、車で運んで燃やした」「遺体を見つからないようにしたかった」「母親を失踪したことにしたかった」などと供述している
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/b93ac52d6e394d25b61beb0dd8e566c0e72c9c0f
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/9bd861096794cb7dd2aeaf59784d5960673eee63
参考動画はコチラ↓↓
続いて、容疑者についての情報です。
名前 村上陽都(むらかみはると)
年齢 21歳
職業 専門学校生
住所 仙台市太白区中田町
Facebook 報道で公開されている写真から、コチラのアカウントが陽都容疑者のものと見て間違いありません。

報じられている写真や氏名から、亡くなった村上淑さんのFacebookアカウントはコチラで間違いありません。
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引用 https://www.facebook.com/profile.php?id=100008754515580
美容室を経営されていた(美容室 クッ・シュ)ということでとても華のある雰囲気の女性ですね。
Facebookなどを拝見すると、非常に幅広い分野に興味を持たれ、精力的に活動されている女性であったことがうかがえます。
しかし、お店の公式サイトの「オーナーブログ」にはこんな記述もありました。
初めて就職した店舗で「どんちゃん」とあだ名をつけられるほど、不器用でどんくさかった私がずーっと幸せな美容師生活を送ってこれた秘結を綴らせていただいております。
引用 https://kussyu.com/
Facebookやお店のサイトを見る限りは決して不器用なタイプの方ではないように見受けられるのですが、ここまでくるには相当な努力があったのでしょう。
頑張り屋な女性だったようですから、子育てにも少々熱が入り過ぎてしまったのでしょうか。
Facebookには子育て関連の投稿も多く、特にこちらのポストが印象的でした。
子育てをしている時、私にとっての愛の定義は、「抱きしめる」「話を聞き、理解してあげる」「子供が将来困らないように、予め困難を排除する」「好きな事だけで暮らせるような援助をする」でした。
これらが、多くの問題を作り出していました。
恋愛だけでなく、子育て真っ最中の方にこそ、愛の定義を学んで頂きたいと思います。
引用 https://www.facebook.com/profile.php?id=100008754515580
もしかしたら、この「愛の定義」が陽都容疑者の性質には合っていなかったのかもしれません。
Yahoo!ニュースのコメントでも、淑さんに同情するような声が多く上がっていたのが印象的でした。
やり切れないですね。
他人はそれを許さないでしょうけどね。
亡くなった淑さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
問われる罪は?
今回、陽都容疑者は刑法第190条の「死体損壊等」の疑いで逮捕されています。
(死体損壊等)
第百九十条 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。(引用元:刑法第190条)
事件現場について
事件は名取市内の公園で起きました。
なぜ?親を殺す子どもの心理
近所の方の証言、また、事件の数日前には淑さんが陽都容疑者の髪を切ってあげたことを嬉しそうにSNSで報告していることから、二人の親子関係は決して悪くはなかったように思われます。
淑さんの死因はまだハッキリしていませんので今後の捜査に注目していきたいところですが、もしかしたら陽都容疑者にも、親殺しの子供に見られる複雑な心理が秘められていたのかもしれません。
「良い子」が親を殺す
- どんな親子にも大なり小なりトラブルはあり、いざこざを経て親近の問題は解決されていく
- ところが、この小さなトラブルを起こせない「良い子」が、大きなトラブルを起こしてしまうことがある
- 親の存在が、大きな岩のようにその子の上にのしかかり、小さなトラブルを期用に起こすこともできない
- そんな思いの中で、親から自由になるためには親を殺すしかないと思い込むことがある
親子の葛藤
- 子どもから見れば、親には良い親の面と悪い親の面とがあり、憎しみながらも愛を求める複雑な心理や行動が生まれる
- ところが、「悪い親」の面だけが強く感じられてしまうことがあり、そうなると、親への暴力や殺意が生まれてしまう
父親の不在(単身赴任を含む)
- 一般的に、父と母は考えや行動が異なり、結果的にバランスが取れる
- 母が甘やかしたり、細かいことを言い過ぎると、父がブレーキをかける
- 父が厳しすぎたりすれば、母がフォローし、二人で、怖い役、優しい役をを分担することもある
- 片親状態の家庭が決して悪いわけではないが、バランスをとることが難しくなることは考えられる
引用 https://news.yahoo.co.jp/byline/usuimafumi/20150519-00045861/
淑さんと陽都容疑者は2人で暮らしていたという報道もありますし、父親の不在も今回の事件とは無関係ではないのかもしれません。
俳優の三浦春馬さんの死の背景にも、母親との”密”な関係が見え隠れします。
なぜ?三浦春馬さんが自宅で死亡。真面目過ぎる性格も要因?今だから振り返りたい名作もチェック!
春馬さんの場合は、抱えていたフラストレーションが自分に向かってしまったケースですが、それが母親に向かう場合もあるのでしょう。
母と息子の関係は、子供が「良い子」でいるよりも、憎まれ口をたたくくらいのほうが長い目で見れば健全な親子関係を維持できるのかもしれませんね。
淑さんの死因によって、今回の事件の解釈は大きく変わってくると思いますのでこれ以上の推測は避けたいと思います。
詳細が分かり次第、追記していきます。
まとめ
以上、仙台市で起きた専門学生の母親遺体遺棄事件についてまとめました。
ポイントを整理します。
- 村上陽都容疑者(21)は、母親(村上淑さん)の遺体を名取市内の公園で燃やし、遺棄した
- 淑さんの死因は現段階では分かっていない
- アクティブに活動していた淑さんの存在が、陽都容疑者にとっては大きな岩のように感じられていた可能性がある
- 世間的に「良い子」と言われる子ほど、爆発するリスクが高い
別メディアの報道によれば、陽都容疑者は当初、父親には“母親がいなくなった”と告げていたとのこと。
17日の夜に2人で一緒に仙台南署へ相談に行き、行方不明届を出そうとしていたところ、遺棄について自供したそうです。
通報や相談をすることなく、わざわざ車で遺体を運び燃やしてしまうという行動は不可解ですし、母親死亡への関与もほのめかしているとも報じられています。
陽都容疑者が淑さんの死について何らかの事情を知っているのは間違いないでしょう。
”良い子”であったがために、何かしらのフラストレーションをため込んでいたのかもしれません。
また詳細が分かり次第、追記していきます。
最後に、亡くなった淑さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!