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尹常任 Facebookは?京都府左京区で殺人事件発生!母親が17歳の息子を絞殺。原因は介護疲れ?障害を持つ子供の親のフォロー体制はどうなっているのか。

京都府左京区 息子殺害事件

今日取り上げるのは、京都市左京区で、52歳の母親が17歳の長男の首を絞めて殺害した事件についです。

韓国籍・坂山文野こと尹常任容疑者(52)が殺人の疑いで逮捕されました。

尹容疑者も自殺を図ろうとしていたとのことで、警察は無理心中の可能性も視野に入れて捜査しています。

一体、何が尹容疑者をそこまで追い詰めてしまったのでしょうか。

現場の状況や事件の背景に考えられる動機、障害のある子どもを持つ親のサポート体制や介護に悩んだ場合の対処法などについてもまとめていきますので最後までお付き合いください。

京都市左京区 介護疲れ無理心中事件の概要は?

事件について報じた関西テレビ、京都新聞の報道内容を参考に、概要をまとめます。

  • 2020年7月17日午前10時15分頃、京都市左京区のマンションの一室でこの部屋に住む高校2年の金鍾光さん(17)が倒れているのを訪れた親族が見つけた。
  • 少年の首には絞められたような痕があった。
  • 同じ時間帯に、母親である尹常任容疑者(52)が、首から血を流した状態で同区内の別のマンションにいるのが発見された
  • 尹容疑者の体には首以外にも複数の傷があった
  • 警察によると、尹容疑者は「寝ている息子の首をベルトで絞めて殺したことに間違いありません」「息子の介護に疲れた」と供述している
  • 府警は無理心中を図った可能性もあるとみている同じマンションに住む男性(73)は「母親は数年前ぐらい前からやせ、何かあったのかと心配していた」と語った

引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/87cd93b220e0f25ec05d1988609de843f615e1af

引用 https://this.kiji.is/656860941569836129

続いて、尹容疑者についての情報です。

名前 尹常任(ユンサンイン)

年齢 52歳

国籍 韓国

Facebook 本人のものとみられるアカウントはありませんでした。

尹容疑者と息子さんは母子家庭。

息子さんにどのような障害があったのかはわかりませんが、ただでさえ経済的にハードなシングルの暮らし。

さらに困難を伴う子育てもあったとなると、精神的にも肉体的にも相当な負担があったはずです。

コチラの記事↓↓によれば、医療技術の向上により日本での5歳未満の死亡率は1千人あたり3人で、下から2番目の数字。

その一方で、常時医療的なケアが必要な子供の数も増えており、そのケアを背負うのは9割が母親だそうです。

  • 日本では、医療的ケアを必要とする子どもが増えている。
  • 背景には、新生児医療や周産期医療の進歩があり、従来なら命を落としてしまった子どもが助かるようになった。
  • その結果、自宅で人工呼吸器を使用している0~19歳の子どもの数は増加傾向にある。
  • こうした在宅での医療的ケアを支えているのは、ほとんどが母親で、障害者本人が18歳未満の場合、主たる介護・看護者は母親が9割を占めていた。
  • 介護者は睡眠時間も十分に取れていない現状が浮かび上がっている。

引用 https://dot.asahi.com/aera/2016102000149.html?page=1

今回の事件が亡くなった長男がどの程度の障がいを抱えていたのかはわかりませんが、別報道によれば暴れたり物を投げつけたり・・・といったこともあったようです。

17歳の息子となると体格も力も母親以上でしょうし、尹容疑者一人ではもう太刀打ちできない状態になっていたのかもしれません。

もちろん我が子を手にかけたことは許されることではありませんが、「精神的に限界だったのではないか」「尹容疑者一人を責めることはできないのではないか」「これは社会全体で背負うべき問題だ」といった同情の声がコメント爛に多く寄せられていることが印象的でした。

事件現場について

事件は京都府左京区田中北春菜町のマンションの一室で起きました。

問われる罪は?

今回、尹常任容疑者は殺人罪で逮捕されています。

(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

(引用元:刑法第199条

子供の介護経験者は今回の事件をどう見ている?

「親の介護」については様々なメディアで度々取り上げられていますし、もはや誰にとっても他人事ではない問題。

誰でも「近い将来に自分も・・・」という危機感や当事者意識を持って見ているのではないかと思います。

一方、立場が逆になった「子供の介護」となるとあまりイメージがわかない方も多いでしょう。

今回の事件については、子供の介護に当事者として関わったことがあるか/ないかでも感じ方が違ってくると思います。

リアルな体験者の声を聞くのが一番参考になると思いますので、Yahoo!ニュースのコメント欄に寄せられた声を参考にしてみましょう。

私も知的障害のある娘を35年間育てて来ました。しんどい時、苦しい時、沢山ありました。「この子を殺して死のう」と何度も思いました。でも、他の兄弟の事を思うと出来ませんでした。殺すくらいなら、施設に入所させるなり、いろいろと方法はあったはずなのですが、きっと身近に相談出来る人、助けてくれる人がいなかったのでしょう。とても悲しい事です。私は今、障害のある方達の働く施設を経営しています。障害を持った子の親が相談出来る場所も作りたいと強く思いました。
小学生の長男が軽度の自閉症です、口頭指示が入らず、すぐに忘れる為繰り返し何度も忘れ物や着替えや食事などの様々な指示(口出し)が必要です。子供の為にと3歳から療育にも行き専門の病院にも4年通い頑張っていますが反抗期に入った自閉症の子供には伝わらず「ママ煩い・ママが煩いから疲れる」と先生などに言っているみたいです。知的には問題がないので、自閉症に理解のない先生からは「お母さんが煩いと聞いた」と何度も連絡ノートに書いてきたり「家庭環境が悪いから子供がちゃんとできないんじゃないか」と先生に嫌味を言われます。生まれてきてから休みなく一生懸命子供と向き合っていても心ない事を言われることはよくあります。子供が暴れそれでも毎日自閉症の子供に向き合い続けるのは気持ちの面でとても大変です。軽度のうちでこれなら、このお母さんはどれだけ苦労してこられたのかどれだけ子供を愛していたのか想像すると涙が出ます。
私にも軽度自閉症の子供がいます。
こだわり、癇癪がひどく、気に入らない事やうまくいかない事があると大声で叫んで暴れます。
学校から帰ってくると暴れて泣きながら電話する役所は時間外。療育に通っても病院に通っても上手くいかず「お母さんとの相性の悪さと育て方が原因でここまで酷くなりました」とどこへ行っても言われます。私もあまりの育て辛さに怒鳴ったり手もあげました。でも、大切でかわいくて必死に育ててきました。
今、思春期になり怒鳴り声は酷くなり、嫌がらせも酷くなりました。
市に相談しても、学校では何も問題ないなら問題あるのはお母さんでしょう。暴れる子と家の中で向き合うのも勉強です。と言われました。
行政にはちゃんと現場と現実を見て欲しいです。
障害を持った子も大変ですが、その親や家族も本当に大変です。殺したり、死ぬ事考えるくらい追い詰められるまでほっとかないで下さい。

・・・三人の方の声を聞くだけでも、子供の介護がいかに母親ありきになっているか、そしてその精神的なしんどさが伝わってきますね。

「専門の機関に相談すれば良いのでは?」という声も聞こえてきそうですが、実際は以下の記事にもあるように、子供の介護を取り囲む現実は非常に厳しいようです。

  • 900万人が住む東京23区でも医療的ケア児を受け入れてくれる保育園は限られている
  • 健常児の母親の常勤雇用率は34%なのに、障害児の母親の常勤雇用率はたったの5%
  • 一方で、障害児のいる家庭は離婚率が健常児世帯の6倍というデータもある

引用 http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news2/2011/seikaku.html

離婚率が高く一人親の家庭が多い、しかも働きたくても預けられる先がない・・・ということは、貧困のリスクが高いとも受け取れますよね。

そのため、「結局、一人で見るしかないんだ」と相談することすら諦めてしまう母親が多いのが現実です。

尹容疑者も、もしかしたらそんな悲しい「あきらめ」を幾度となく繰り返してこのような結果に至ってしまったのかもしれません。

子供の介護は想像以上にキツい。死にたいほど悩む前にして欲しいこと

そんな中、医療ケアが必要な子供を長時間預かる「障害児保育」に力を入れている保育園もあります。

【フローレンス】

フローレンス
  • 2014年、杉並区で日本初の医療的ケアの必要な子や重症心身障害児の長時間保育を実施する「障害児保育園ヘレン 」を開園
  • 2015年には自宅でマンツーマン保育する「障害児訪問保育アニー」を開始
  • ヘレン・アニーを利用した母親の常勤雇用率は88%と驚きの数値を記録し、利用者から「私を社会に戻してくれてありがとう」という言葉がいくつも届いています!

引用 https://florence.or.jp/about/

オンラインで参加できる説明会なども開催されていますので、ご興味がある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。

非常に強い信念をもって活動されている企業さんなので、保育園入所のこと以外にも相談に乗ってくれるのではないかと期待できそうです。

少なくとも、

  1. お母さんは万能じゃない
  2. どんな子どもであっても、安心して子育てできるように支援することが国と地方公共団体の責任だ

・・・と、ハッキリと声を上げてくれている人、支援企業があることを知れるだけでも、ちょっと救われたような気持ちになるのではないかと思います。

まとめ

以上、京都府左京区で起きた介護疲れが原因の殺人事件についてまとめました。

ポイントを整理します。

まとめ
  • 京都府左京区のマンションの一室で、尹常任容疑者(52)が17歳の長男の首を絞めて殺害した。
  • 子供を介護することに疲れた末の無理心中とみられている。
  • 医療支援が必要な子供は増えており、またその介護は約9割が母親が背負っているため、社会全体として具体的な支援策が必要な段階にきている

筆者の子供も、幼い頃から癇癪がひどく、些細なことで泣き始めるとなかなか泣き止まない子でした。

1歳半健診でちょっとグレーな診断を受け、小学校にあがるまで療養に通っていたので「育てにくい子ども」「健常な子供とちょっと違う子」を育てる大変さは知っているつもりです。(もちろん、つきっきりの介護に比べたら甘いものだったと思いますが・・・)

コメントで書いている方もいましたが、どこに行っても、どんなに優しいアドバイスをされても、どこか「母親が悪い」「あなたの育て方に責任がある」みたいな空気を感じることがあるんですよね・・・。

被害妄想かもしれませんが、普通の子ができることを当たり前にできない子を持つ親が抱いてしまうちょっと歪んだ気持ちは、実際に体験してみないとなかなか共感できないと思います。

自分が産んだ子どもだから、100%責任は自分にある。

自分が育てた子どもだから、ダメなところは100%私のせい。

そういう風に感じてしまう真面目な方も多いのではないでしょうか。

私は今でも、学校の面談に行くと一方的に責められているような気持ちになります・・・。

”普通”な子もそうじゃない子も、いい子もダメな子も、結局はそれが「個性」であり、親にはどうにもコントロールできない部分も多いものです。

輝いている女性がいる一方で、尹容疑者のようにギリギリまで追い詰められて最愛の息子を殺めてしまう女性もいる。

良くも悪くも母親ありきな育児、子育てから脱却しない限り、いつまで経っても日本は本当の意味で「女性が輝ける社会」にはならないんじゃないかと本気で思います。

亡くなった息子さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

最後までお読みいただきありがとうございました!