事件

梯沙希容疑者は自分も虐待被害者?夫はDV?子育てはペット飼育の感覚だった可能性あり。そもそも子供の育て方っていつ学ぶの?

梯沙希容疑者

今日、取り上げるのは、東京・大田区で梯稀華ちゃん(3)が飢餓と脱水によって死亡した事件についての続報です。

警視庁の捜査から、母親である梯沙希容疑者のネグレクト(育児放棄)が常態化していたことがわかってきました。

知人らから提供されたという親子写真も公開されていますが、その写真を見る限りはネグレクトで子供を死なせるような母親には見えません。

なにが彼女の行動をエスカレートさせたのか。

その背景には、育児についてほとんど学ぶ機会がないという日本の教育体制にも問題があると言わざるを得ません。

今回は、事件に関して新たにわかった情報をまとめると共に、子どもの育て方についてどう教えたら良いのか、どう学べば良いのか考えてみたいと思います。

最後までお付き合いください!

「死ぬとは思っていなかった」は、たぶん、本音

事件についての概要はコチラの記事でまとめています。

梯沙希 顔画像、Instagramは?東京・大田区で殺人事件発生!3歳の娘を8日間放置して餓死させる。育児放棄は日常的だった?友達のネグレクトに気づいた場合の対処法とは

今回は、新たにわかった事実を整理してみましょう。(参考:朝日新聞デジタル、産経新聞、TBSニュース)

  • 「もっと早く帰りたかったが、飛行機が取れなかった」と供述しているが、当初からこの期間の休みを勤務先に届けており、帰りの便が予約できない状況にもなかった
  • 予約していたホテルの宿泊を、自らすすんで現地でさらに延長し、13日午後に帰宅した
  • 「居間の間仕切りをソファでふさぎ、開けられないようにして外出した」などと供述している
  • 5月にも稀華ちゃんを放置したまま交際男性と3日間の旅行に出かけていた
  • マンションの防犯カメラの映像から、稀華ちゃんは5月以降、1度しか自宅の外に出ていなかったとみられる

引用 https://www.asahi.com/articles/ASN7B721HN7BUTIL03W.html

そして、こちらが、梯容疑者親子が住んでいた東京都大田区蒲田1丁目のマンションです。

この一室から稀華ちゃんは少なくとも1ヶ月間は外に出ていなかった・・・となると、普通に考えたら3歳児は発狂ものの泣き声で暴れまくるんじゃないかと推測されます。

東京都大田区蒲田1丁目

引用 https://www.asahi.com/articles/ASN7B721HN7BUTIL03W.html

しかし、近隣の方のインタビューなどでは、「子供の泣き声がうるさかった」といった証言は出ていませんよね。

それだけ、稀華ちゃんはおとなしいお子さんだったのか、あるいは泣き叫ぶ声さえ出ないほど衰弱していたと考えられます。

個人的に、この事件については色々と違和感を覚えることが多いです。

最も引っかかるのは、「死ぬとは思わなかった」という供述。

この供述について、「いやいや、それはおかしいでしょ」と思ったんですが、それは「子供を8日も放置したら死んでしまうかもしれない」ということを私自身は知っていたということです。

世の中の多くの方がこれだけ梯容疑者に対して批判的なのですから、ほとんどの方が「常識」としてその知識を持っているということなのでしょう。

「人間の3歳児を8日間、マンションの部屋に飲まず食わずで放置したら死んでしまいます」

・・・この”常識”を、いつどこで習ったのか?子どもを放置したらどうなるかということを、私たちはいつ教えてもらったのでしょうか。

私が感じた違和感の正体は、「いつ習ったかわからないけど、子供をそれだけ放置したらマズイことになる」という知識をあたり前のように自分が持っていることだったのかもしれません。

しかし、この梯容疑者にはその感覚がなかった。

これを「おかしい」「知らなかったはずがない」とバッシングするだけで良いのでしょうか?

そもそも、学校の授業には「子育て」「育児」という単元はないのに?

おそらく、梯容疑者は本当に「死ぬとは思っていなかった」のでしょう。

そこに、この事件の本当の意味での闇深さがあると思います。

ひょっとしたら、魚や亀を飼育するような感覚で子育てをしていたのかもしれません。

「子育て」は、いつ、どうやって学ぶのか?

筆者の記憶では、小学校~高校と振り返ってみても、「育児」や「親の責任」についてじっくり時間をかけて学んだ記憶はありません。(※市町村や産婦人科が実施している母親向けの教室は除きます)

強いて言えば、理科の授業で生き物を観察したり野菜を育てたり、あるいは道徳や倫理の授業で「命の大切さ」「尊厳」についての項目があったくらいでしょうか。

しかし、野菜の育て方を知ったところで人の子供は育てられません。

じゃあ、一体なぜ私は我が子を小学生になるまで育てることができたのか?死なせることなくここまで成長させることができたのか?

・・・というと、それはやはり自分がしてもらったことが知らず知らずのうちに身体と心に沁みついていたからなのだろうと思うのです。

では梯容疑者はどうだったのか?というと、一部の報道ではこのような情報があります。↓↓

  • 梯の高校時代からの親友という女性によると、梯は幼少期に親から虐待を受けて施設に避難していたという
  • 結婚した夫からDVを受け、離婚してからは稀華ちゃんと2人で暮らしていた

引用 https://netsecurity.co.jp/trouble.html

つまり、梯容疑者自身も「8日くらいほっといても死なないでしょ」という感覚で育てられたということなのでしょう。

(文春オンラインの記事によれば、梯容疑者が8歳の時、両親は傷害と保護責任者遺棄で逮捕されています。)

人間の子供は、野菜のように放っておいても育たない。

人間の子供は、何日も放っておいたら餓死してしまう。

人間の子供は、できれば毎日外に出して運動させたり、他の子どもと遊ばせて社会性を身につけさせてあげないといけない。

・・・そういったことを、経験として全く知らなかったのだと思います。

”親友”と名乗る女性は「子どものことをずっとかわいがっていました。のんちゃん、のんちゃんと呼んで、誕生日も盛大もお祝いしていたし、七五三とかイベントで楽しませていた」と話しているそうですから、全く愛情がなかったわけでは決してないと思います。

梯容疑者と稀華ちゃん

引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/0494b6d431e5992f289874f51ebfe556553fcf6a

しかし、それはもしかしたら、「ペットがなついてくれて、可愛く感じる」という感覚と大差なかったのかもしれません。

梯容疑者には、人を育てるために大事な要素が決定的に欠如していたのではないでしょうか。

そして、それを責めても、おそらく彼女自身は「なぜ責められるのか」を理解できないのかもしれません。

今だからこそやってもらいたい!将来本当に役に立つ授業

我が家にはペットとして金魚と亀がいますが、どちらも2~3日餌をあげなくても死にません。

構ってあげなくても、ギャーギャー泣いたりひねくれたりすることもないです。

しかし、自分の子供は違いました・・・。

正直、産むまでは「赤ちゃんはミルクを飲ませてベッドに寝せておけばすやすや眠ってくれるだろう」くらいしか思っていませんでしたが、実際はうまくミルクを飲めずにぐずったり、布団に置いた途端に泣き出したりと、一筋縄ではいきません。

もちろんその都度 ネットで調べたりもしましたが、そこに書かれていることが我が子にも通用するとは限りませんでした。

日々、試行錯誤と葛藤、イライラの連続でしたが、それでも「育ててもらった経験」があったからこそ大事に至らずここまで子どもと一緒に生きてこられたのだと思います。

有名大学を出ていようが、IQがどれだけ高かろうが、一流企業で出世していようが、「母親」としてのセンスはゼロということは十分あり得るんだと、私は子供を産んで初めて思い知らされました。

梯容疑者がどんな経歴の持ち主なのかはわかりませんが、一つ言えることは実生活に結び付いた「子育て」のセンスを身に着ける場が与えられない人生だったのだろうということです。

今回のような事件が後を絶たないことから、今、「10代のうちに積極的に赤ちゃんと触れ合える機会を作ろう」「育児について学ぶ機会を設けよう」という取り組みが各地で進められています。

こちらは、静岡県浜松市で行われている取り組み。

静岡県浜松市の取り組み

だっこでギュッ!は、思春期の子どもたち×赤ちゃんと、赤ちゃんを持つママパパのふれあいの授業。

生徒さんたちは授業を通して赤ちゃんの温かさや柔らかさ、お父さんお母さんの子供に対する想いに触れます。

引用 https://plus.on-mo.jp/column/child/1524

実は私もこの事業に子ども(当時まだ0歳!)と一緒に参加したことがあります。

おっかなびっくりで抱っこする中学生、そして不安からか申し訳ないくらいにギャン泣きする我が子。

思わず笑ってしまいましたが、自分が10代の頃にこんな授業を受けていたら、子供を生んだ後にここまで「こんなはずじゃなかった」と戸惑うことはなかったかもしれません。

今は、筆者が小学生だった頃とは違って、学校でも「命」の授業に力を入れているようです。

日本は性教育に関しては後進国、といった指摘もありますし、これからはもっと本当の意味で将来役に立つ授業をどんどん取り入れていって欲しいと切に想います。

批判を覚悟で言わせてもらえば、梯容疑者のことを一方的に責めるのはおかしいです。

そもそも、教えてもらってないことは簡単にできませんよね・・・。

稀華ちゃんと映っている写真をマスコミに提供している”友人””知人”のみなさんの中に、一歩踏み込んで子育てについてアドバイスしてあげられる人はいなかったのだろうかと残念に思います。

ネットの声は?

今回の続報について、ネットではどのような声があったでしょうか。(Yahoo!ニュースのコメント欄から引用)

児相さん、親に会えない、子に会えないときは虐待のサインでしょ?今までずっと同じ調子。素人でもわかるよ。なぜ会うまで行かない?旅行か居留守か知らんが、不在続きならなぜ警察と連携しない?ゆあちゃんの事件から、東京都は児相だけで対応できないとき警察と連携することになったじゃない?なぜ疑問視しない?ちゃんと育ててたら逃げ隠れしません。全く進歩してないやん。3カ月健診に来ない状態から半年以上も放置なんて。こんなんじゃ、いつまで経っても虐待死がなくなりません。
引っ越すわけでも、再婚するのでもないのに、保育園を退園した所くらいから、ネグレクトが始まりつつあったのかな。ニュースに出てたのあちゃんと一緒に今年撮った写真からは、同じ顔した仲良しの親子。だから余計怖いというか、鹿児島の男に入れあげて、子供の優先順位はさらに低くなり、ネグレクトに拍車がかかったのかな?飢餓と高度脱水が死因とのことだけど、苦しかっただろうし、なんとかならなかったのかと悔やまれる。
本当に辛いニュースです。
思い出すたび、どんな気持ちで一人で1週間も過ごしたのか。オムツも替えてもらえずに、お腹空かせて ママって泣いてたんだろうと想像すると涙が出て止まりません。

保育園退園した時にもっと何かできなかったのでしょうか。シングルで働かないと行けない家庭で退園した後の子供の生活を誰かが気にして欲しかった。

本当に辛い。今もどこかで虐待されている子がいるのだろうか。お腹空かして泣いてる子がいるのだろうか。切ない。

まとめ

以上、東京・大田区で起きた3歳児のネグレクト殺人事件についての続報をまとめました。

ポイントを整理します。

まとめ
  • 梯沙希容疑者のネグレクトは常態化していた疑いがある
  • 梯容疑者自身が、親の愛情を受けられずに育っていた
  • 命の大切さ、性教育、育児など将来本当に役立つことについてもっと時間を使って授業をすべき

梯稀華ちゃん
引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/0494b6d431e5992f289874f51ebfe556553fcf6a

人は、成長する過程で、「命とはこういうものか」と自然に学んでいく能力があると思いますが、梯容疑者にはそういった機会が与えられなったか、虐待を受ける過程でそういった認知機能を閉ざしてしまったのかもしれません。

亡くなった稀華ちゃんのことを想えば、確かに梯容疑者は鬼のような母親です。

しかし、彼女もまた精神的な意味では親に葬り去られた子どもであり、その傷を癒すことなく母になってしまった不幸な女性だと言えるでしょう。

自分がしてしまった過ちの意味を知り、稀華ちゃんの死を受け入れることができた時、梯容疑者は皮肉にもその時初めて本当の意味で「母」になれるのかもしれません。

改めて、亡くなった稀華ちゃんが安らかに眠れることをお祈り申し上げます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!