自殺

登別市の中1男子自殺、やっぱりいじめはあった!4日前には保健室で相談するも情報は共有されず。どう対処するのが正解だった?

北海道登別市中1男子自殺続報

今日、取り上げるのは、北海道登別市で起きた中学1男子の自殺についての続報です。

登別市立鷲別中学校に通う中学1年の工藤虎太郎さん(13)が自宅敷地内で死亡しているのが見つかり、現場の状況などから工藤くんは飛び降り自殺をしたものと見られていました。

工藤くんのスマホの履歴などから部活でいじめがあったと推測されており、母親が市の教育委員会に詳しい調査を求めていましたが、その結果、「いじめが疑われるものがあった」とし、第三者委員会を設置することを明らかにしました。

そのいじめとは具体的にどのようなものだったのか、工藤くんを救う手だては無かったのか。

全校生徒を対象として行われたというアンケート調査から明らかになった事実や、自殺について相談された場合の対処法についても見ていきますので最後までお付き合いください。

北海道・登別市 中1男子生徒自殺の概要は?

事件についての概要はコチラの記事でまとめています。

北海道登別市で中1男子生徒が飛び降り自殺!原因は部活でのいじめ?知っておきたい自殺のサインと、いじめの背景にある本当の理由

今回は、北海道ニュースUHBの報道内容を元に、新たにわかった事実を整理してみましょう。

  • 工藤くんは、死亡する4日前の18日に腹痛を訴え保健室へ行った際、養護教諭に「部活で疲れている」という趣旨の話をしていた
  • 「トレーニングで疲れているのか」という問いに「人間関係」と答えた
  • その後は「何でもない」と答えたため、聞き取りは中断し、約30分後に工藤君は教室へ戻った
  • 担任が「大丈夫か」と声をかけた際にも「大丈夫」と答えたため、通常の授業を続けた
  • 養護教諭と担任、部活の顧問の間で、部活に悩んでいる情報は共有していなかった
  • 記名式で全校生徒を対象に行ったアンケートでは、身体的な特徴や運動能力へのからかい、SNSへのからかい行為を見たり聞いたりしたことがあるなどという回答があった
  • その中には、工藤くんへのいじめを疑わせる言動があった

引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/c5ec4a70e2b5d1c78cd3302830225966a76d8c95

生徒に対して行ったアンケートの結果が、「いじめ」の事実を証明するなによりの証拠。

工藤くんに対して不適切な行動があったことは間違いないでしょう。

一つ残念なのは、保健室の先生や担任、部活の顧問で情報を共有できていなかったことです。

工藤くん自身が明確なSOSを出していたのにそれを受け止めてあげられなかったのは、重く受け止めて反省すべきだと思います。

相談されたらどうすれば良い?自殺をほのめかす相手への適切な対処法をチェック!

養護教諭や担任とのやり取りから、工藤くんは何かあっても自分の気持ちを抑え込んで我慢するタイプの少年だったのではないかと推測されます。

だから、情報を小出しにして引っ込めてしまったのでしょう。

本当は「助けてください」と言いたかったのかもしれません。

では、このような相談をもちかけられた時はどう対処するのが正解なのでしょうか。

  • 相手の状況をいったん受け止め、相手の気持ちや立場に立って共に問題解決を考える。 (受容と共感)
  • まず、相手の話すところにじっくりと耳を傾ける。良し悪しの判断をせずに虚心に話を聴く(傾聴)
  • たとえ相手が投げやりになっていても、また自らを傷つけるような行動をとっていた としてもいたずらに責めたり、批判的な態度をとらない
  • むしろ相談に訪れたこと、 死にたい気持ちや、自傷・自殺未遂について打ち明けてくれたことをねぎらう。
  • いかなる状況や相談でも、真剣にとらえる。
  • 安易な励ましや安請け合いはしない。
  • 説明や提案は明確に行う

引用 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/02_2.pdf

人は誰かに相談されるとつい持論を展開したり分かったようなことを言いたくなりがちですが、追い詰められている人はそんなことを求めてはいません。

とにかく、ファーストステップは「話を聞いてあげること」。

そこでしっかりラポール(心理的な信頼関係)を築けるかどうかがその後を大きく左右します。

また、問題となっていることが 大した問題ではないとしたり、無視したりすることもNG!

今回の場合、養護教諭も担任も、工藤くんとの間に信頼関係を築くことができませんでした。

それどころか情報すら共有していなかったということですから、事態を甘く見ていたのかもしれません。

本人に直接言いはしなかったにしても、「部活のトラブルなんてどこにでもある」「大した問題ではない」と軽視してしまったのではないでしょうか。

もし、工藤くんが「なんでもない」と言ったことをもっと重く受け止めていたら、彼の命を救うことができたかもしれません。

ネットの声は?

今回の事件について、ネットではどのような声があったでしょうか。(Yahoo!ニュースのコメント欄から引用)

今の現状では、イジメを警察案件にして徹底的に加害者を潰さない限り、イジメ自殺は無くならないだろうなぁ。
学校の教員を10倍に増やして、休み時間から登下校までいたるところに教員がいる状態を作るとかできればいいんだけど無理だしね。

生徒各自が安心できるセイフティゾーンが確立されればちょっとは減るかな。

大丈夫と言いながらSOS出していたんですね。部活のトレーニングより、人間関係という言葉が出ています。養護教諭、担任の間で共有してほしかったです。短い言葉でも辛さを伝えようとしていたこと、泣きたいけど泣けない表情など、今では遅いが、あったのだと思う。見逃すこともあるけど、想像力、共感する力、複数で見守るチーム力、できたらいいのに。学校、忙しいから無理か。大丈夫?というより、何かあった?とかさり気なく聞ける言葉、ないのかな。
【日本のいじめの特徴】
いじめ被害者が自殺に追い込まれて、初めて、
教師、学校、教育委員会が、慌てて動き出す。
彼らが慌ててやる事は、事態を如何に
穏便に済ませるかが目的であり、真実を虚偽、隠蔽、証拠隠滅で証拠を揉み消すこと。
結果、真実は糾明される事なく、自殺被害者は
泣き寝入りするばかりである。

まとめ

以上、北海道・登別市で起きた中1男性生徒の自殺についての続報をまとめました。

ポイントを整理します。

  • 北海道登別市で中学1年生の工藤虎太郎くんが自殺した事件を受けて、全校生徒を対象とした「いじめ」についてのアンケート調査が実施された
  • その結果、明らかにいじめがあったと示唆されるような情報が得られた
  • 工藤くんは養護教諭に相談をしていたが、関係者の間でその情報が共有されておらず対策がとられていなかった

こうして丁寧に調べていくと、少しずついろんな事実が明らかになってきますね。

しかし、本来、亡くなってからでは遅いです。

なにかしらいつもと違う様子を感じ取っていたのであれば、少なくとも教師間で情報は共有しておくべきだったのではないかと悔やまれます。

とはいえ、先生たちも授業の準備に部活に指導にと、目が回るような業務をこなされているわけですから、一方的に教師だけを責めても仕方ないですよね。

特に今年はコロナの影響もあって、教育現場は相当混乱しているはず。

この状況下で完璧なフォローを求めるのは酷なことかもしれません。

しかし・・・と、やはり思ってしまうのは、子供を持つ親の勝手でしょうか。

私がモンスターペアレントだからでしょうか・・・。

誰をも責められない状況で悲しみと悔しさに暮れる工藤くんのお母さまの気持ちを思うと、本当にやり切れません。

同じ様な犠牲者を出さないためにも、徹底的に調べるだけで終わらず「今後」につなげて欲しいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。