今日取り上げるのは、東京・広尾のマンションで、大学3年生の女子学生が覚醒剤を所持していた容疑で現行犯逮捕された事件についてです。
米国から学生宛てに送られた小包から、覚せい剤の成分を含む錠剤90錠が見つかり、「覚せい剤と認識して小荷物を受け取った」として金沢恵美里容疑者(22)が逮捕されました。
事件が起きた状況や容疑者の情報、そして薬物に手を出す大学生が急増している理由についても見ていきますので最後までお付き合いください。
東京・広尾 女子大生覚醒剤受け取り事件の概要は?
事件について報じた朝日新聞の報道内容を参考に、概要をまとめます。
- 2020年5月13日午前11時前、東京・広尾のマンションの一室に小包が届いた
- 受け取ったのは、大学3年の金沢恵美里容疑者(22)
- 捜査を進めていた警察が、約10分後に室内に踏み込むと、台所のテーブルの上には大量の錠剤が散らばっていた
- 金沢容疑者は、「ミントです。2、3錠飲んだ」と答えた
- 実際に、覚醒剤はミント菓子に入れ替えられていた
- 「アメリカの交際相手から送られてきた荷物で、中身は知らなった」と供述している
- 室内には小包の外装や緩衝材が散乱しており、捜査幹部は「すぐにでも覚醒剤が欲しかったのだろう」と見ている
参考動画はコチラ↓↓
続いて、容疑者の情報です。
名前 金沢恵美里
年齢 22歳
大学 米国の大学に留学中
Facebook 本人のものと断定できるアカウントは見つかりませんでした
報道の記事を読んだだけでは、ちょっと意味がわかりにくいと感じた方も多かったかもしれませんが、今回の事件はいわゆる「泳がせ捜査」が成功した事例です。
覚醒剤の輸入を税関で発見した場合に、あえてすぐに押収せず他の無害なもの(今回の場合はミント菓子)にすり替えて流通させ、受け取った人を現行犯逮捕する「クリーン・コントロールド・デリバリー(CCD)」と呼ばれる捜査方法を使ったんですね。
容疑者は「これは覚醒剤じゃなくてミントです」と言い逃れをしようとしたのかもしれませんが、すり替えたのは捜査官たちのほうですから、そんなウソはお見通し。
非常に高度で効率的な捜査テクニックです。
事件現場は?
事件は、東京・広尾のマンションの一室で起こりました。
大学生が薬物に手を出す理由とは?
厚生労働省のデータによれば、20代の約15人に1人、10代の約28人に1人は「過去1年以内に薬物使用経験のある知人がいる」と回答。
また、20代の約3人に1人、10代の約4人に1人は「薬物を手に入れられる」と回答しているとのことです。
薬物について基礎知識なくカジュアルに手を出す若者(特に大学生)が多いことが伺えますね。
なぜ、若者は気軽に麻薬に手を出してしまうのか?
その理由について、厚生労働省がわかりやすい資料をまとめていましたので参考にしてみましょう。
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- 「1回だけなら大丈夫」と軽く考えてしまう
- 「みんなやってるよ」「やせられるよ」「ただの栄養剤だよ」などと甘い言葉で誘われ、魅力的に思えてしまう
引用 https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/pamphlet_01a.pdf
しかし、薬物の所持・使用は犯罪であり、法律で罰せられます。
なにより、脳をおかされて心身がめちゃくちゃになってしまい、自分の意志ではやめられなくなってしまうという恐ろしい副作用があるのです。
引用 https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/pamphlet_01a.pdf
厚生労働省では薬物専門のコールセンター(TEL:03-5542-1865 )も設けて相談に応じていますし、「これはなんかヤバいのでは?」と感じたら1人で抱え込まずに相談しましょう。
今回の事件で女子大生が問われる罪は?
今回の事件では、麻薬特例法違反(規制薬物としての所持)で逮捕されています。
麻薬特例法
(規制薬物としての物品の輸入等)
第八条 薬物犯罪(規制薬物の輸入又は輸出に係るものに限る。)を犯す意思をもって、規制薬物として交付を受け、又は取得した薬物その他の物品を輸入し、又は輸出した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2 薬物犯罪(規制薬物の譲渡し、譲受け又は所持に係るものに限る。)を犯す意思をもって、薬物その他の物品を規制薬物として譲り渡し、若しくは譲り受け、又は規制薬物として交付を受け、若しくは取得した薬物その他の物品を所持した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。引用:https://www.fk-keiji.com/original66.html
ネットの反応は?
今回の事件について、ネットではどのような声があったでしょうか。(Yahoo!ニュースのコメント欄から引用)
「ピーナッツバター容器の中の覚醒剤成分の入った錠剤を、警察がミント菓子にすり替えて郵送した」
この一文が何処かにあると、もう一寸分かりやすかったと思うよ
ちなみに、アメリカなんかは正規留学するほど
薬物に遭遇する率は高くなります。
それはどれだけレベルの高い大学でも。
むしろ、レベルの高い大学だと、
生徒もお金を持っているので
ケミカルドラックの流通は激しい。
単に楽しむためだけでなく、
あまりにも大学の課題に追われるための逃げ道。
トイレの個室にはドラッグ回避や
デートレイプの相談窓口のポスターが貼られている。
アフターパーティーでは、その辺に売人が出没。
留学する人、留学させる親。
留学する本人がどれだけ意思を強く持ち、
意志を貫けるか。本当によく考えて。
誘惑や興味本位に負け、犯罪意識なく手を出す
キックアウト→強制送還になる人は、
来た時から大体想像つきます。
>ボーイフレンドから送られてきた。ボトルに何か入っていると聞いていたが、中身は聞いていない
留学先のボーイフレンドに偽名で送らせるとは・・。
留学中に手を出して日本で我慢できなくなったのか。
・・・こういった意見がありました。
まとめ
以上、東京広尾のマンションで女子大生が麻薬特例法違反(規制薬物としての所持)容疑の疑いで現行犯逮捕された事件について見てきました。
ポイントを整理します。
- 東京広尾のマンションの一室で、大学3年の金沢恵美里容疑者が米国から送られてきた小包を受け取った
- 小包の中身は覚醒剤だったが、捜査官によって無害なミント菓子にすり替えられていた
- 10代、20代の薬物乱用が社会的な問題となっていて、国も対策を進めている
コロナの影響で国をまたぐ移動にはかなりの規制が入っていますが、そんな中でも薬物の取引は続けられているんですね。
厚生労働省のサイトにもありますが、薬物には強い中毒性がありますので一度でも使用してしまえばそう簡単には抜けられなくなってしまいます。
もっとも、それは合法なタバコやアルコールにも言えることですし、コーラや甘い物にだって中毒性がありますよね。
何事も、「ハマり過ぎ」には要注意。
コロナの影響で一人で過ごす時間が長くなっている今だからこそ、自分をストイックに律することが求められています。
自分自身に関して「これはまずい」「このままいくとヤバいのでは」と危機感を覚えたら、
- 朝日を浴びる
- 深呼吸する
- 適度に体を動かす
- 生のフルーツや野菜を摂って身体をリセットする
などを意識してみてください。
なにより、気軽にSOSを出せる相手が一人でもいてくれたら心強いですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。