事件

東京都足立区千住大川町の歩道橋で飛び降り自殺の女性がトラックに衝突。ドライバーは放置して逃走。自殺者をひいてしまった場合の罪とは?

足立区飛び降り女性死亡事故

今日取り上げるのは、東京都足立区千住大川町の国道で、歩道橋から飛び降りた女性が下を走っていたトラックに衝突して亡くなった事件についてです。

トラックは女性がコンテナの上に倒れたままの状態で約2キロ走行。

後続のタクシー運転手にクラクションを鳴らされて停車したものの、「人形だ」と言って女性を路上に落として立ち去ったと報じられています。

事件が起きた状況や立ち去ったトラック運転手の情報、また、自殺者をひいてしまった場合に問われる罪について詳しく見ていきますので最後までお付き合いください。

東京都足立区 転落女性路上放置事件の概要は?

事件について報じた毎日新聞の報道内容を参考に、概要をまとめます。

  • 2020年5月14日午前4時半頃、東京都足立区千住大川町の国道で歩道橋から30代くらいの女性が転落した
  • 数m下を走っていたトラックの上部に衝突するも、トラックはそのまま走行
  • 後続のタクシー運転手がクラクションを鳴らし、約10分後に2キロ弱離れた路上に停車
  • トラック運転手はコンテナに登って女性を路上に落とし、「人形だ」と言って立ち去った
  • 女性は顔などから出血しており、心肺停止の状態で搬送され、病院で死亡が確認された
  • 警察は女性が自殺を図ったとみて身元の確認を急いでいる
  • トラック運転手(60代)はすでに特定されており、任意で事情を聴いている

参考動画はコチラ↓↓

コロナショックの影響か、ここ数日で自殺関連のニュースが一気に増えてきた感があります。

飛び降りた女性も、コロナの影響による自殺だったのでしょうか。

詳しい経緯はまだわかりませんが、運転手からしてみれば、いきなり上から人が降ってきたわけですから気が動転してしまうのも無理はありません。

しかし、その時点ですぐに救急搬送していれば女性は助かったかもしれませんよね。

それどころか、逃げたことで警察に追われる身となってしまったわけです。

緊急時にどう行動するかで運命が別れるのだ、ということを思い知らされる事件でした。

事件現場は?

事件は、東京都足立区千住大川町の国道で起こりました。

自殺者をひいてしまった場合の罪とは?

平成29年の警察庁「自殺統計」によれば、自殺の手段として最も多いのは男女ともに「首つり」です。

次いで多いのが、今回のような「飛び降り」(8.8%)や「飛び込み」。

足立区自殺まきこみ事件

引用 https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/18/dl/1-6.pdf

とすれば、逃走したトラック運転手のように自殺に巻き込まれてしまうということは誰にでも起こり得るということですね。

では、もし自殺者をひいてしまった場合はどのような罪に問われるのでしょうか。

この問題については、法律における「信頼の原則」が重要な鍵となります。

【法律の原則】
法律では、運転手や歩行者は他の交通関与者が交通法規に従って適切な行動を取るだろうと信頼するのが相当な場合は、たとえ他の交通関与者が法律違反をしたことによって交通事故が生じた場合でもそれについて責任を負わない。

引用 https://www.jikosos.net/blog/?p=291

つまり、今回のようなケースで女性が本当に自殺を試みたのだとしたら、トラック運転手には「過失責任なし」と判断される可能性もあったということです。

ただ、実際には車と歩行者は強者と弱者の関係にあり、ドライバーに課せられる注意義務が重いため「運転手にも過失あり」とみなされて「過失割合」が争点となるケースも考えられます。

今回の事件で逃げたトラック運転手に課せられる罪は?

今回の事件の場合は、トラック運転手が女性の遺体を遺棄して逃走したため「死体遺棄」の罪が課せられることになるでしょう。

(死体損壊等)
第百九十条 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。

引用:https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=140AC0000000045&openerCode=1#820

ネットの反応は?

今回の死体遺棄事件について、ネットではどのような声があったでしょうか。

・・・こういった意見がありました。

まとめ

以上、東京都足立区の国道で自殺と見られる女性が歩道橋から飛び降りてトラックに衝突・死亡した事件についてまとめてきました。

ポイントを整理します。

  • 東京都足立区千住大川町の国道で、歩道橋から飛び降りた女性が下を走っていたトラックと衝突した
  • トラックの運転手はそのまま走行を続けたが、後続のタクシー運転手の働きかけで停車した
  • 女性は血だらけの状態だったが、トラック運転手は「人形だ」と言って女性を路上に放置して逃走した
  • 警察はこの運転手の身元を特定しており、任意で事情を聴いている
  • 自殺者をひいてしまった場合、原則的に運転手に罪はないが実際には「過失割合」の問題として争われるケースが多い

一見、このドライバーは「運悪く自殺に巻き込まれてしまった被害者」のように思えますが、事故当時のスピードなどによっては「過失あり」とみなされてしまうでしょう。

それ以上に、「逃げたうえに、女性を路上に置き去りにした」というのは致命的でしたね。

しかし、こういった事故は決して他人事ではありません。

もし自分が自殺に巻き込まれてしまったら?自殺者をひいてしまったら・・・?

そんな可能性もゼロではありませんので、「万が一」にどのような行動をとることが自身の責任を最小限に抑えられるか日頃からシミュレーションしておくことが大切ですね。

亡くなった女性のご冥福をお祈り申し上げます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。