今日取り上げるのは、千葉県流山市で29歳の女性が2歳の長女を連れて無理心中を図った事件についてです。
電車は緊急停止し、大事には至りませんでした。
警察は、殺人未遂の疑いでこの女性を逮捕しています。
現場の状況や考えられる原因、今後増えていくことが懸念されている「コロナ自殺」を防ぐために必要な支援について考えて見ていきますので最後までお付き合いください。
千葉県流山市 母子飛びこみ自殺未遂の概要は?
事件について報じた千葉日報の報道内容を元にして、概要をまとめます。
- 2020年5月9日午前6時15分頃、千葉県流山市江戸川台西2の江戸川台駅近くの踏切で、29歳の女性が長女(2)を連れて踏切内に立ち入った
- 走行中の電車(大宮発柏行きの普通電車)の運転手が踏切の約190メートル手前で気づき、緊急停車した
- 2人にも乗客にもケガはなかった
- 警察は、女性が無理心中を図ったと見ており、女性を殺人未遂の疑いで逮捕した
ここ数日、こういった「心中」「自殺」に関連するニュースが増えてきました。
東京・多摩で母子が飛び降り心中か。30代の母が亡くなり7歳娘は重体。原因は?こんなサインがあったら要注意!
今回の女性がなぜ自殺しようとしたのか、その動機はまだ明らかにされていませんが、コロナショックが全く無関係であるとは考えにくいです。
命が無事でなによりでしたが、まだ物心ついていない2歳の少女が今回のことをどう受け止めているのか。
母親が逮捕されて今後どうなってしまうのかが気がかりです。
事件現場は?
事件は、千葉県流山市江戸川台西2の東武野田線江戸川台駅近くの踏切で起きました。
殺人未遂罪とは?
今回の殺人未遂罪の罪を調べてみました。
(殺人)
第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。(未遂罪)
第二百三条 第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。(引用元:刑法199条・203条)
コロナ自殺が増えている?国の対策はどうなっているの?
自殺者523人を対象とした調査結果から、自殺は平均4つの悩みや課題が連鎖する中で起こるということわかっています。
その悩みや課題とは、以下のようなものがあります。
- 失業・倒産
- 収入の低下
- 生活苦
- 家族問題
- 健康に関する問題
- 職場の人間関係
- 職場環境の変化
引用 https://news.yahoo.co.jp/byline/yasushimizu/20200510-00177811/
特にここ数週間はコロナに関連した「追い込まれた末の自殺」が増えていますね。
自殺対策に取り組む相談機関に寄せられる相談内容も、コロナ感染症関連の相談が増加しています。
- 働くことができず、収入がなくなってもうどうしたら良いのかわからない。死ぬしかない。
- 収入減を証明できないため支援を受けられない
- せっかく決まった仕事がコロナで亡くなった。将来に希望が見えず生きる意味がない。消えてしまいたい。
引用 https://news.yahoo.co.jp/byline/yasushimizu/20200510-00177811/
国の緊急経済対策には「新型コロナウィルスに伴う経済危機・苦境から命を守る」というメッセージも盛り込まれていますし、厚生省から地方自治体に対して自殺対策強化に関する事務連絡なども発出されていますが
「じゃあ、具体的に何をしてくれるんだ?」
というとインパクトのある具体的な支援策は見えていないのが現状です。
本気で困ったらココに相談!どんどん拡散して救える命を守ろう
ただ、特筆すべき対策として、誰でも利用できるLINE・チャットなどによるSNS相談窓口がグッと充実したという点が挙げられます。
SNS相談を行っている団体については厚生労働省の公式HPで一覧が紹介されていますので、困っている方はぜひアクセスしてみてください。
【年齢・性別を問わず、LINE・チャット等による相談】
- 特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク
- 特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア
【10代20代の女性のためのLINE相談】
特定非営利活動法人 BONDプロジェクト【18歳以下の子どものためのチャット相談】
特定非営利活動法人 チャイルドライン支援センター引用 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html
自分の周りで「この人、ちょっとやばいかも・・・」「ほっておいて大丈夫かな?」と心配になるような方がいたら、ぜひこういった相談機関があることを教えてあげましょう。
いくら良い制度があっても、支援を本当に必要としてい人がそれを知らずに使えないようでは意味がありません。
積極的に利用してもらえるように啓蒙することも国の役割ですし、私たち一人一人もこうしてその存在を拡散し、必要な人に・必要な情報が・必要な時に行き渡るようにしていくことが大事なのではないでしょうか。
ネットの反応は?
今回の母子飛び込み事件についてネットの反応はどのようなものがあるでしょうか?
この状況、今後もっとこういう方が増えてくるだろう。国は頼りにならないけど、自殺選ぶ前にそういった機関や、近所に相談してみてはどうだろう?
自分なら、こんな小さな子を連れて心中されるくらいなら、こんな時期だし、顔見知り位だとしても出来る限り手伝いもするし、少しの間の飯ぐらい食べさせるけどな。
コロナの影響??
早々、給付金が貰えてる地域は人口の少ない地域か多く、マイナンバーカードがなくオンライン申請できない人は、貰えるのはまだ先。
この親子がどういう経緯で心中しようとしたかわからないが…。
もし、金銭的な事も要因にの一部だったら、こういうニュースが更に増えるのではないかと思う。
パートや、非正規雇用の人は、ほとんど支援がないのにも関わらず、中小企業、個人事業主の持続化給付金。
ひと月でも、売上が前年の50%下回れば最大、200万、100万貰えるのはおかしくないか??
そんなの4月の売上を5月に回して、4月の売上が50%になるようにするなんて容易だと思うんですが…
知り合いなど、持続化給付金貰って車買うとか言ってます。
国の政策に疑問を感じます。
一人で自殺しても
子供はいずれ亡くなる。
心中まで追い詰められた時
解決の道を見つけられないような
社会が問題だと思う。
金銭面の補助して手数料取って
救っていると自画自賛してる
NPOの薄っぺらい代表もいるが
親に生きる自信をつけさせ
自立させる事が出来なければ
救った事にならない。
・・・こういった意見がありました。
まとめ
以上、千葉県流山市で起こった母子飛びこみ自殺未遂についてまとめてきました。
ポイントを整理します。
- 千葉県流山市の東武野田線江戸川台駅近くの踏切で、29歳の女性が2歳の長女を連れて無理心中を図ろうとした
- 走行中だった電車は停止し、命に別状はなかった
- コロナ関連の自殺や無理心中が増加しており、対策の充実が喫緊の課題となっている
子供を育てていくことは、平時でもとても大変なことです。
まして、今の日本のような危機的状況であればなおさらのことでしょう。
29歳の母親に何があったのかはわかりませんが、明日は我が身ですから他人事ではありません。
明日の生活をどうしようか・・・という状況になった時に、せめて自分と子供の命だけは守れるように。
誰を頼るか?どこにSOSを出すか?何を売るか?
・・・少しでも余裕があるうちに、行動をシミュレーションしておくことが必要ではないでしょうか。
この親子の未来に、希望の光が差し込むことを心から祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。