今日取り上げるのは、東京都多摩市で30代の女性と7歳の娘が路上で倒れているのが見つかった事件についてです。
現場の状況から、二人は、10階建てのマンションから飛び降りたと見られています。
警察は無理心中を図ったものと見て調べていますが、背景にどのような事情があったのでしょうか。
現場の状況や考えられる原因、自殺の予兆として表れやすいサインなどについて見ていきますので最後までお付き合いください。
東京・多摩市 母子飛び降り心中の概要は?
事件について報じたテレビ朝日の内容を元にして、概要をまとめます。
参考動画はコチラ↓↓
- 2020年5月8日午後10時40分頃、東京都多摩市一ノ宮で「ドスンという音がして見たら人が倒れていた」という110番通報があった
- 倒れていたのは、都内在住の女性(30代)とその娘(7)
- 女性は死亡し、娘は意識不明の重体
- 近くの10階建てマンションの屋上に二人の靴とリュックサックが並べて置いてあった
- 女性は知人の携帯電話に別れを告げるメッセージを送っていた
- 警察は二人がマンションから飛び降りて無理心中を図ったと見て捜査している
通常、マンションはカギを持っている人間でなければ建物に入ることができませんから、この親子はおそらくこのマンションの住人だったのでしょう。(ただ、なぜリュックを持っていたのかが気になります)
「知人に連絡をしていた」とのことですが、夫はいたのか?また、飛び降りる前に夫にも連絡していたのか?
なぜ、わずか7歳の少女を道連れにしなければいけなかったのか。
自殺の原因など詳細についてはまだ明らかになっていません。
今後の調べを待って更新していきますが、今はただ、この7歳の娘さんの無事を願うばかりです。
事件現場は?
事件は東京都多摩市一ノ宮一丁目の10階建てマンションで起こりました。
生活苦が原因?シングルマザーの厳しい現実
亡くなった女性がシングルマザーだったのかどうか、詳細は明らかにされていません。
ただ、コロナ渦にある今、「生活苦が原因でシングルマザーが子供を連れて無理心中する」というケースがあってもおかしくないほど状況はひっ迫しています。
というのも、もともと日本は女性一人では子供を育てにくい環境にあるから。
厚生労働省のデータなどを参考にしてその原因をまとめてみましたので参考にされてみてください。
- 母子世帯は2016年の時点で123.2万世帯あり、父子世帯の約6倍も多い
- 子どもが未就学の段階で離婚するケースが多く、シングルマザーは正規雇用に就きにくい
- 収入が安定しにくい上に、養育費をもらえないケースも多い
引用 https://gooddo.jp/magazine/poverty/single_mother/84/
もともと経済的に厳しい状況にある世帯が多いうえに、コロナの影響で働きたくても働けなくなってしまった。
貯金どころかその日食べていくこともままならない状況となり、相談できる相手もなく未来に希望を持てなくなって「死ぬしかない」と考えるほどに思い詰めてしまったのかもしれません。(今の時点では、あくまでも推測です)
気づいてあげたい!無理心中のサイン
女性は知人にお別れのメッセージを送っていたそうですが、「お別れ」の前に「助けて」と言える関係であったならば結果は違っていたかもしれません。
人を頼れない性格だったのか、それともそこまで親しい関係ではなかったのか。
その点はわかりませんが、一人で子供を育てていく上では誰か一人でも良いので「SOS」を発信できる人が必要です。
もし、あなたの親しい人にこんな兆候が見られたら、それは危険なサインかもしれません。
原因が何かはともかくとして、以下のようなサインを感じたらちょっと気にかけてあげることを意識してみてください。
- 「死にたい」と言ったりする
- ネガティブなことばかり口にする
- 急に口数が減った
- 「~に狙われている」など被害妄想っぽいことを口にするようになった
引用 https://www.news-postseven.com/archives/20140705_264216.html
シングルマザーに限らず、育児で無理をし過ぎたことが原因で精神的に追い詰められて無理心中を図るケースもあります。
パートナーにこのような現象が見られた場合は、息抜きの時間を持たせてあげたり、なるべく子供と二人きりにしないなどの配慮が必要ですね。
危険を感じる場合は、一人で抱え込まず専門的なサポート(心療内科、児童相談所、自治体の相談窓口など)を受けることをおススメします。
ネットの反応は?
ネットの反応はどのようなものがあるでしょうか?
怖かったことでしょう…
想像すると、本当に悲しくなる😢命さえあれば何とかなります。
単発の一時支給ではなく、別枠でコロナ用生活保護制度を創設しては。
心の安心には継続感が重要。
母子が飛び降り無理心中か、女性死亡・女児重体…ビル屋上に靴とリュック 多摩市https://t.co/aGi6oLkV4u
— Hiroaki (@hiroaki_1115) May 9, 2020
路上で母親女性死亡 7歳女児重体、東京・多摩 無理心中か https://t.co/bv4K1325Fl @Sankei_newsから
私の自宅から徒歩で行ける距離です。今日は母の日なのに悲しい
(/_;)、もし生活の困窮であれば住んでる役所の福祉課に相談してほしい— suzuki hiroyuki (@neco129) May 9, 2020
多摩市の無理心中の記事読んでしまった
もうただただ震えたわ
悲しいって言葉だけで抑えられない
頼れる人がいなかったのかってみんな言ってる
わたしもシングルだったら頼れる人もう近くにいないよ
絶対子供を巻き添いにはしないけど
とにかく後遺症なく生きていて欲しい— a (@x_aoi_aki_x) May 9, 2020
・・・こういった意見がありました。
まとめ
以上、東京都多摩市で起こった母子飛び降り自殺についてまとめてきました。
ポイントを整理します。
- 東京都多摩市一ノ宮一丁目の10階建てマンションから30代の女性とその娘(7歳)が飛び降りた
- 女性は亡くなり、娘は意識不明の重体
- 警察は無理心中を図ったとみて調べている
- シングルマザーだったかどうかはわからないが、コロナ渦でのひとり親世帯の経済状況は非常に厳しい
娘さんが意識を取り戻した時、お母さんが亡くなったことを知ったらどんな気持ちになるでしょうか。
それを想うと、やりきれません。
ZOZOTOWNの前社長、前澤友作氏が一人親世帯のための支援を始めるべく「前澤、動きます!」と宣言したことが話題になっていますが、お金持ちではない私にも、同じ母親としてできることはなにかあるように思えます。
「本当に動くべきなのは、個人ではなく国だ」というご意見ももちろんあるでしょうが、身近なところでの小さな助け合いが一人の命を救うこともあるでしょう。
今、私が夫婦で子育てができているのはたまたま運が良かっただけで、もしかしたら私だってあなただってこの先シングルマザー、シングルファザーになるかもしれません。
自殺の原因がどのようなことだったかはわかりませんが、少なくとも自分の身の回りでこんな悲しいことが起こらないように、身近な人への思いやり、「持ちつ持たれつ」「子育ては助け合い」の精神を忘れたくないと思います。
7歳の娘さんの一日も早い回復を、そして適切な心のケアが受けられることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。